道教委が公立高・特校長会議　生徒指導　チーム学校で　コロナ対策徹底など６点要請

（道・道教委 2022-05-13付）

約３００人が参加した

　道教委は１１日、ホテルライフォート札幌で公立高校長・特別支援学校長会議を開いた。倉本博史教育長が新型コロナウイルス感染症対策の徹底など６点を要請。地学協働体制の構築や管理職人材の育成を呼びかけたほか「チームとしての学校」による生徒指導の一層の充実を求めた。

　道立・市町村立の高校・特別支援学校の校長約３００人が参加した。

　倉本教育長は①新型コロナウイルス感染症対応②GIGAスクール構想およびICTを活用した教育の推進③生徒指導の充実④特別支援教育の充実⑤教職員の人材育成と学校における働き方改革⑥信頼される学校づくり―の６点を要請。

　このうち感染症対応に関しては、１０代以下の新規感染者の割合が依然として高い状況にあることから、引き続き衛生管理マニュアルに基づく対策の徹底を呼びかけた。

　高校段階では１人１台端末による学習環境が始まったことを踏まえ、ICT活用授業指針に基づく主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善の推進を要請。

　生徒指導の分野では、学校における方針の明確化やマネジメントの強化、教職員同士が支え合う体制の充実、専門家との連携・協働体制の構築などチームとしての学校の機能を求め、いじめ事案への対応では「全教職員がいじめを許さない姿勢を共有し、学校、家庭、地域が一体となったいじめの未然防止、早期発見・早期対応に粘り強く取り組んでほしい」と述べた。

　多くの特別支援学校でICTを活用した教育が推進されていることを踏まえ「誰一人取り残すことのない教育の実践に向け、積極的にチャレンジする学校経営に努めてほしい」と期待。５年度から開始となる特別支援教育に関する基本方針の策定へ協力を求めた。

　教職員の人材育成については、教員免許更新制の発展的解消などの国の動向を踏まえ「児童生徒の学びの充実に向け、道教委と学校現場が一体となって本道の教員育成指標に基づく人材育成に取り組むことが一層重要になる」と強調。管理職人材の育成へ協力を呼びかけた。

　信頼される学校づくりに向けては、自治体・企業・団体等との連携による探究型の学習体験の推進など地学協働体制の構築や、不祥事防止に向けた指導の徹底を求めた。

　最後に「自らの学校が担う使命と役割をあらためて確認し、校長としての責任と権限のもとリーダーシップを存分に発揮してほしい」と期待した。

(道・道教委 2022-05-13付)