支部格差早急な検討を　坂本新会長（札幌稲雲）あいさつ　道高野連

（関係団体 2022-05-18付）

坂本新会長

　道高校野球連盟（道高野連）は１０日、ホテルライフォート札幌で４年度加盟校連絡会を開いた。理事会で新会長となった札幌稲雲高校の坂本浩哉校長は、あいさつでコロナ禍でも「できる限り通常どおり大会を開催したい」との考えを示したほか、少子化による野球人口減で支部間の格差が生まれており「大会の在り方の検討が喫緊の課題」と訴えた。

　坂本新会長は新型コロナウイルス感染症に触れ「ウィズコロナでもできる限り通常どおり大会を開催したい。生徒の安全・安心を第一に、３密の回避や手洗いなどきめ細かな対策を継続していく」と述べた。

　また、少子化による高校野球人口の減少について「１０年前に比べ加盟校は北北海道がマイナス２５校、南北海道がマイナス１９校と顕著であり、支部大会の縮小も余儀なくされている」「格差が生まれ、平等性を欠くため早急な対応が求められる。支部大会、全道大会の在り方を喫緊の課題として検討していかなければならない」との考えを示した。

　また、財政問題について「２年間、有観客での大会ができていない。このままだと会の運営がままならなくなる」と懸念を示した。

　さらに、不祥事の防止について「いまだに年２桁の報告が上がってくる。今一度、指導者、チームが自覚を高めるとともに、研修等で注意を喚起していきたい」などと述べた。

　議事では、各種大会や講習会、キッズフェスタ、ベースボールフェスティバルの開催などを盛り込んだ事業計画を報告・確認した。また、５年度秋季大会について札幌ドームでの開催を視野に検討することとした。

　４年度役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝坂本浩哉（札幌稲雲校長）―新

▽副会長＝吉野光（札幌北陵校長）―新、稲津誠（旭川工業校長）―新、浅利剛之（札幌日本大校長）―新

▽専務理事＝横山泰之（札幌稲雲教諭）

▽監事＝堀野智宏（市立札幌啓北商業校長）、澤田信夫（札幌東商業校長）

(関係団体 2022-05-18付)