現場実践に結び付く研修・研究に 学習評価など4テーマ 道研 4年度の研究計画決定(道・道教委 2022-06-13付)
道立教育研究所は本年度、高校の学習評価に関する研究や、スマート農業を題材としたプログラミングの授業モデル開発など4つの研究を推進する。学習評価については国語、地歴・公民、数学、英語の教科ごとにグループを編成し、新学習指導要領に対応した評価を研究。年度末に事例集を作成する。プログラミング授業モデル開発では、3大学と連携した一大プロジェクトを進める。研修講座の在り方も見直し、現場実践に効果的に結び付く研修・研究を目指す。
道研では、本道における学校教育の喫緊の課題の解決を図る実践的な研究を推進している。2・3年度のプロジェクト研究「“未来の教育”の在り方に関する研究」は、ホームページに研究成果等を掲載するとともに、紹介動画をアップしている。
4年度の研究は、基本的なスタンスを「研修の質を高め、現場実践に結び付く研究」とし、現場実践に効果的に結び付く研修と研究を目指して、所内の研修事業と研究とを往還させた研究に取り組んでいる。
研究テーマは4つを設定。1つ目は「現場実践の充実に結び付く研修講座のあり方に関する研究」。同研究では①現場実践の充実につなげる研修デザイン等のあり方②研修効果を高める遠隔授業配信・授業参観、研究協議のあり方―の2点についてグループを編成して研究を推進する。
2つ目は「高等学校の新学習指導要領に対応した学習評価に関する研究」で、観点別評価を用いた評価の方法などについて、国語、地歴・公民、数学、英語の教科ごとにグループを編成して研究を進め、年度末に実践事例集をまとめる予定。
3つ目は「スマート農業を題材としたプログラミングの授業モデルの開発」。ソーラーパネルや温度・湿度センサーなどを用いて、無人で給水・散水するなど、生徒がプログラミングはもとよりシステム構築全体に取り組む。
同研究は、酪農学園大学、北海道科学大学、道教育大学札幌校と連携し、実用化を視野に、本道の農業振興に資する一大プロジェクトとして実施する。担当は附属情報処理教育センター。
4つ目は「理科の系統的な学習プログラムにおける形成的評価を促す学習評価ツールの開発」。栗山町教委の協力のもと、町内の小・中・高校と連携し各校種の理科の授業において、形成的評価を充実させた授業計画を作成し、公開授業または実践発表を実施する予定。担当は附属理科教育センター。
本年度の研究は原則1年研究で、既に研究内容ごとにグループをつくり研究計画書作成などを進めている。
必要に応じ研究協力校を募るなど、学校現場と連携しながら研究を進め、10月27・28日の全国教育研究所連盟研究協議会北海道大会で、各研究の取組の一部を発表する予定。
5年3月中旬に研究をまとめ、学校で活用できる内容については、道研のホームページ上に掲載する予定。
(道・道教委 2022-06-13付)
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