日本教育会道支部総会・研修会 組織強化へ3つの取組 8月にカウンセラー研修講座(関係団体 2022-06-16付)
日本教育会北海道支部は11日、オンラインで4年度第44回総会・研修会を開いた。前川洋支部長(元道立教育研究所長)の再任など本年度役員を承認。前川支部長は8月1日から札幌市で開かれる第30回学校心理カウンセラー研修講座への多数の参加を期待した。総会では、減少を続ける会員数に対する組織強化策として、各団体からの呼びかけなど3つの取組を行うこととした。
総会では冒頭、前川支部長を再任したほか、副支部長に母体となる9団体の会長を充てた。
続いて前川支部長があいさつ。「本支部は、幼小中高特別支援学校やPTAなどが交流できる大変大きな組織であり、支部会員は3100人を超え、日本最大の支部となっている」と説明した上で、近年、学校数の減少に伴う会員数の微減が課題となっていることを述べ「設立の趣旨を理解し、母体団体で加入を呼びかけてほしい」と求めた。
また、8月1日から開かれる第30回学校心理カウンセラー研修講座に「多くの申し込みを」と期待した。
さらに、教育職員免許法改正などに触れ「文科省では新たな研修を検討しているが、求められる資質・能力は時代とともに変化しており、任命権者による研修だけでは全てを賄えない」とし「本会のような実績のある研究団体の研修も含まれることを期待する」と述べた。
総会には、道教委の倉本博史教育長、札幌市教委の檜田英樹教育長、日本教育会本部の常盤隆専務理事が文書で祝辞を寄せた。
このうち檜田教育長は、新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、園・学校が「これまで以上に福祉的な役割、子どもたちの『居場所』としての機能を担うことが求められる」とし、学校が「自分が大切にされている」と実感できる場であることの重要性を訴えた。
議事に入り、4年度活動計画案などを承認。本部主催の第30回学校心理カウンセラー研修講座を8月1日から3日間、ホテルノースシティなどで開催することとしたほか、全道巡回研究大会上川大会を11月19日にオンラインで、支部第2回理事研修会を5年2月22日にホテルライフォート札幌で開催することとした。会報『北の教育』87号は5年2月に発行する予定。
最後に、事務局から組織対策について提案。平成9年度の5839人をピークに会員数が減少し続けている現状を説明し「組織の教化が大きな課題」と指摘。
昭和54年に校長会、教頭会が中心となって設立し、管理職の全員加入を前提としていたこと、会の役員・理事は4種校長会の役員にお願いしていることなどから、全道の校長・園長・教頭に今一度設立の趣旨を理解してもらい、具体的な取組として①各団体の会議などで設立の経緯や意義を説明する②各校長会・教頭会から加入を促す③主幹教諭・教務主任などに、会の教育講演会などへの参加を促す―の3点を挙げた。
4年度役員はつぎのとおり。
=敬称略=
▽支部長=前川洋(元道研所長)
▽副支部長=笹山雅司(道国公立幼稚園・こども園長会長)、紺野高裕(道小会長)―新、野﨑均(道中会長)―新、林正憲(道高校長協会長)―新、友善学(道特別支援学校長会長)、八田博之(道公立学校教頭会長)―新、大谷健介(道高校教頭・副校長会長)―新、岩佐延寿(道特別支援学校副校長・教頭会長)、岩間淳(道公立学校事務長会長)
▽事務局長=大石幸志(元道小会長)
▽監事=鈴木貴之(道公立学校事務長会副会長)、片山俊明(道公立学校教頭会監査)―新
(関係団体 2022-06-16付)
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