道教委　外部人材配置状況　小・中学校に２６４人　担任の負担軽減など効果

（道・道教委 2022-06-22付）

退職教員等外部人材活用状況の年度別配置状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は、退職教員等外部人材活用事業の配置状況をまとめた。４年度は学力向上非常勤講師、外国語活動講師合わせて２６４人を小・中学校に配置。配置人数は前年度と比べ２４人の減少となった。配置校からは、学級担任の負担軽減、若手教員への指導、子どもの学習意欲の向上などの成果が報告されている。

　退職教員等外部人材活用事業は、理数教育の充実、児童生徒の学力向上に資することを目的として退職教員や社会人等を非常勤講師として配置する事業。講師は小・中学校または義務教育学校の取組を支援する講師、または小学校等での外国語活動講師（社会人等外部人材）。

　本年度においては、学力向上非常勤講師を小学校で１３９人、中学校で６６人の計２０５人を配置。外国語活動に関しては５９人を配置している。これらは暫定値であり、今後の追加配置によって増減する可能性がある。

　学力向上非常勤講師の配置校からは、採点や授業準備による学級担任の負担の軽減、若手教員に対する授業づくりや教材研究の的確な指導のほか、「単元テストやチャレンジテスト等の結果を学級担任と共有することで児童の課題・傾向を把握し、習熟度別指導で積極的に関わることができた」などの声が寄せられている。

　外国語活動の配置校からは、複数指導体制による児童の学習意欲やコミュニケーション能力の向上、専門的な職場研修の実施による資質・能力の向上が成果として挙がっている。

　今後の課題として、授業の改善・充実を図るための十分な打ち合わせ時間の確保、児童生徒の実態を踏まえた指導方法を行うための職場研修の工夫改善などの声が寄せられている。

(道・道教委 2022-06-22付)