新体力テスト分析へ道教委　４年度版ツール作成　体力向上プランの書式例も

（道・道教委 2022-06-21付）

　道教委は、競技種目の平均値をレーダーチャート化することで学校の体力・運動能力の状況を把握・分析できる４年度版新体力テスト分析ツールを作成した。児童生徒の実態に応じた課題や目標などを一覧化する「体力向上プラン」のフォーマット・解説・参考例も新たに作成し、組織的な取組の改善・充実に向け活用するよう呼びかけている。

　道教委の３年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査北海道版結果報告書では、全国平均や上位都府県の結果と比較・分析を行った結果、改善の方向性として「客観的なデータ等を活用した検証改善サイクルの確立」「学校全体や学年の目標を明確にした組織的な取組の充実」「家庭と連携した取組の充実」を挙げている。

　新体力テストツールは早期からの検証確立サイクルの確立を図るために２年度に作成。エクセル上に各学年の競技種目の数値を入力することで平均値のレーダーチャートを自動表示し、得意・不得意な競技種目を把握できる。４年度版では元年度と３年度の数値の同時表示が可能となり、比較が容易となっている。

　また、体力・運動能力の向上に成果を上げている道内小・中学校の実践事例も掲載し、体力向上プランを活用して保護者と情報を共有している石狩市立緑苑台小学校など３校を取り上げている。

　今回新たにフォーマットを作成した体力向上プランとは、自校の児童生徒の体力・運動能力に関する現状と課題、目標と達成状況、次年度に向けた改善・充実事項を一覧化したもの。記載のポイントを表す解説と参考例も新たに作成し、１５日付で分析ツールと併せて関係者に通知した。道教委の健康・体育課ホームページでも掲載している。

(道・道教委 2022-06-21付)