SSH科学人材育成枠の札幌啓成高 国際的リーダー育成へ 研究アカデミーが始動(道・道教委 2022-06-21付)
オリエンテーションに臨む生徒たち
本年度、文部科学省スーパーサイエンスハイスクール(SSH)の科学技術人材育成枠の指定を受けた札幌啓成高校(近藤浩文校長)の国際共同研究アカデミーが18日、スタートした。同校1年生35人をはじめ、札幌日大高校2人、鹿追高校4人、北見北斗高校1人がオンラインで参加。6年3月に予定されている北海道インターナショナルサイエンスフェアでの研究成果発表に向けて、課題研究の進め方や調査方法などについて理解を深めた。
札幌啓成高は、2年度から文科省SSHの指定を受けている。本年度からは科学技術人材育成重点枠の指定を受け、国際的リーダーの育成に向けた取組を進めている。
取組の一環として、国際共同研究アカデミーを推進する。同校をはじめ札幌日大、鹿追、北見北斗の生徒が講義やフィールドワークなどを通して研究テーマを設定し、アカデミーに参加するインドの連携校の生徒と共同研究グループを構成。課題研究を進め、5年12月のオーストラリア海外研修や6年3月の北海道インターナショナルサイエンスフェアで研究成果を発表する。
冒頭、近藤校長が「粘り強く最後までやり遂げてほしい。目標を達成してくれることを心から願っている」とエールを送った。
道立教育研究所附属理科教育センターの柳本高秀次長が「探究活動を進めるために~課題研究の基礎」と題して講義。共同研究を進める上で必要となるテーマ設定の考え方や研究に臨む姿勢などを説明した。
柳本次長は講義で、新学習指導要領に位置づけられている探究的な学習の意義を説明。「科学的な思考で社会参画する力を身に付けてほしい」と述べた。
研究を推進する上で、自分の身の回りの疑問に対し多角的・複合的に事象を捉え、仮説を立てることの重要性を指摘。先行研究の調査や情報の収集、実験や調査結果の分析・検定などを計画的に取り組むことを説き「良いテーマは方法や結論がきれいに出てくる可能性が高い。自分のテーマとゴールを逆算して研究を進められれば」と期待した。
このあと、札幌啓成高の村田祐亮教諭と今岡俊二教諭が同校で取り組んだ「海洋プラスチックごみ問題」への調査を例に、探究活動の進め方などを説明した。
アカデミー参加生徒は今後、フィールドワークや講義、留学生や連携校の生徒との交流を通して、研究テーマを設定する。
(道・道教委 2022-06-21付)
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