道教委等 道民カレッジが再始動 単位の認定をICT化 全ての講座が認定対象に
(道・道教委 2022-06-20付)

 道教委、道生涯学習推進センターが主催する「道民カレッジ」がリニューアルスタートした。連携講座やコースを廃止し、どの講座を受けても単位が取得できるようにしたほか、単位認定(称号授与)を電子化することを決定。様々な面で受講者のより一層の利便性の向上を図っている。電子化は9月ころのスタートを目指している。

 道民カレッジは、産学官が連携して、道内各市町村等で行われている様々な学習機会を体系化することによって、道民が自らの意思によって学び、自立した北海道の創造に寄与する人材を育成することが目的。平成13年の開講から20年以上の歴史を持つ。

 学長は道知事、事務総長は道教委教育長。「学びたいという意思」を唯一の入学資格とする生涯学習の学園で、誰でも、いつでも入学できる。

 本年度は事業の見直しのため休止していたが、道教委による見直しが完了し、事業を再開した。

 これまでとの変更点は、市町村等主催で、申請のあったものを単位認定する「連携講座」を廃止し、自主的に受講したものは、講座内容が分かるものを提出すれば全て単位認定することとした。

 また、コースを廃止し、コースごとの単位認定を改め、全ての受講単位を合算できるようにした。これまでの単位を生かしたい受講者にはそれを認める。

 さらに、100単位取得ごとに学士・修士・博士、1000単位ごとに学長奨励賞を認定。本人の希望に応じて認定証を送付する。

 これまで単位は道民カレッジ手帳で管理していたが、ICT化を決定。カレッジのホームページ内にマイページを作成し、ウェブ上で管理できるようにする。

 システム準備のため、実施は9月ころとなる予定。また、従来の手帳による管理の継続を認める。

 このほか、これまで受講講座をまとめて紹介していたガイドブックを廃止。ホームページ上で1ヵ月ごとに2ヵ月分ずつ、同センターが把握した全道の講座を「講座情報冊子」の形で紹介する。

 5月26日に発行した6~7月号では、合計83に上る講座や教室、講演会などを掲載している。

(道・道教委 2022-06-20付)

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