道教委 5年度公立高入選の方針 新たに4校で推薦入試 道外受入は計33校45学科で
(道・道教委 2022-06-20付)

 道教委は17日、5年度公立高校入学者選抜における学校裁量の実施予定および推薦入学者選抜における入学者の受け入れに関する方針等を発表した。全日制課程・定時制課程で学力検査を実施するのは、210校334学科。5年度から全て自己推薦に変更する推薦入試は、全日制158校273学科、定時制17校21学科。全日制普通科では、栗山、名寄市内新設校など4校が新たに推薦入試を導入する。道外からの受け入れは、道立27校39学科、市町村立6校6学科で実施する。

 道内の公立高校は、道教委が定める実施要綱に基づいて入学者選抜を実施している。ただし、札幌市立、知内町立、岩見沢市立、奥尻町立、音威子府村立、三笠市立、大空町立の高校は、市町村独自に行う。

 5年度一般入学者選抜においては、前年度選抜に続き、全ての生徒が同一の問題に臨む。

 5年度に一般入学者選抜(学力検査)を予定している学校・学科(コース)数は、210校334学科。コース別に選抜を行う市立札幌平岸、市立札幌清田、三笠については、コース数を学科数としてカウントしている。

 傾斜配点は、13校13学科、実技は2校2学科。受検者全員を対象とした全員面接は160校264学科で行う予定。

 複数尺度による選抜の比率のうち、前年度から変更した学校は、置戸、美唄聖華の2校。置戸は「学力検査の成績を重視」を「学力10:評定ゼロ」に、および「個人調査書等を重視」を「評定10:学力ゼロ」に変更する。美唄聖華は「学力検査の成績を重視」を「学力8:評定2」に、「個人調査書等を重視」を「評定7:学力3」とする。

 また、名寄市内の新設校については、普通科、情報技術科ともに「学力検査の成績を重視」を「学力9::評定1」に、「個人調査書等を重視」を「評定6:学力4」に設定する。

 推薦入学者選抜については、5年度選抜から全日制課程において推薦標準枠を変更。普通科を10~40%、農業、水産に関する学科を50~90%、その他の学科を30~50%の範囲で、各学校の裁量で設定できる。

 推薦入学者選抜を実施するのは全日制158校273学科、定時制17校21学科。

 このうち、全日制普通科は90校92学科で実施。新たに、市立札幌平岸普通、栗山、名寄市内新設校、標津で導入する一方で、釧路東が取りやめ、岩見沢緑陵スポーツ総合では廃止する。

 普通科における推薦枠の設定状況をみると、40%が7校、30%が40校、20%が37校、10%が6校。市立札幌平岸の普通およびデザインアートは独自に50%と設定している。

 普通科以外のうち、農業科・水産科をみると、90%が15校33学科、50%が5校12学科。その他の学科は、50%が67校126学科、40%が1校1学科、30%が5校9学科となっている。

 また、推薦入試に関わっては、5年度選抜から中学校長による推薦から、全て自己推薦に変更。これに伴い、面接以外による選抜方法から、自己アピール文提出が削除されている。

 これを踏まえた面接以外に実施する項目をみると、英語による聞き取りテストは4校6学科、英語による問答が11校13学科、実技2校2学科、作文40校67学科、適性検査(札幌市立)1校2学科となっている。

 道外から出願できる学校・学科数は道立で27校39学科。新たに、栗山普通、鵡川普通、福島商業商業、置戸福祉、鹿追普通、帯広農業農業科学、白糠普通が受け入れる。このほか、市町村立は6校6学科が受け入れる予定。

 学校・学科数については、9月の公立高校配置計画決定に伴い、変更する可能性がある。

(道・道教委 2022-06-20付)

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