道教委　地域留学の充実へ　鵡川高など３校が協議　実践事例集も作成へ

（道・道教委 2022-06-17付）

　道教委は１４日、第１回道高校「高校生対流促進事業」推進協議会をオンラインで開いた。道外・域外から地域留学生を受け入れている鵡川高校、斜里高校、幌加内高校の３校が現状や成果を発表し、取組の充実に向けて協議。道教委は今後、指定校３校の取組を事例集としてまとめ、地域魅力化の事例を全道に普及させる。

　地域留学とは高校生が在学する高校とは別の地域の高校で１学年を過ごす取組。本年度は内閣府の補助の下全国の高校１６校が指定を受け、このうち道内では鵡川高、斜里高、幌加内高の３校で５人の地域留学生を受け入れている。来年度の募集に向けては７月１０日と８月７日に合同説明会を実施する予定。

　協議会は、事業推進に当たり外部有識者や関係部局の意見を聴取し、改善の方策を検討するため年に３回開催するもの。道教委、道知事部局、留学生受入校、地域魅力化コーディネーターなど１６人が参加した。

　開会に当たり山城宏一高校教育課長は、関係機関との調整や学びの充実に向けた取組に感謝の言葉を述べ「事業の進ちょく状況や課題を共有し、成功に向けた解決方策の検討など積極的に発言してほしい」と述べた。

　続いて道教委が本年度の取組を説明。調整機能を担う地域魅力化コーディネーター研修を今月２９日と９月に開催するほか、本道留学生間の交流会では過去の留学生の参加も予定していることを伝えた。

　つぎに３校が地域留学生の現状を報告。東京都内の高校生を受け入れている斜里高からは雪下人参の収穫体験など地域ならではの活動に参加している生徒の様子を発表。各校からは、地域からの積極的な支援、住民の認知度の向上、周囲の生徒への好影響などの成果が指摘された。

　最後に地域留学の充実へ協議。留学生向けのプログラムの拡大について意見を交わし、幌加内高はフォトコンテストの実施を予定していることを伝えた。

(道・道教委 2022-06-17付)