ＪＡ共済・道交通安全協会・道警　教本を道教委に寄贈　全道の小学校へ約１３万冊

（道・道教委 2022-06-16付）

小学校の１・２・３年生向けにそれぞれ作成

　ＪＡ共済・北海道交通安全協会・北海道警察は１４日、小学生低学年向け交通安全教育用教本を道教委に寄贈した。授業等の交通安全教育で活用してもらおうと新たに作成したもので、自転車利用時の注意点や危険性を予測する道路の写真などを掲載している。札幌市を含む全道の小学校９６７校に配布する。

　３年度における道内小学生の交通事故の発生件数は前年度と比べ２４％増となる２４３件発生。このうち７割が小学１～３年生で、特に１年生が多い状況となっている。

　ことし４月には札幌市西区で自転車に乗った小学生男児が自動車と衝突して死亡する事故が発生しており、小学生に対する交通安全教育の一層の充実を図るため、ＪＡ共済、道交通安全協会、道警が協力して教本を作成した。

　道庁別館で教本の寄贈式を挙行し、ＪＡ共済から佐藤久本部長と越湖俊一普及部長、道交通安全協会から大野富穂活動推進センター長、道警から河野芳範交通部総合対策管理官、道教委から伊藤伸一生徒指導・学校安全局長が出席。佐藤本部長が伊藤局長に教本目録を手渡した。

　教本は小学校１～３学年向けにそれぞれ用意し、１２万６６７３冊を道内の小学校９６７校に近く配布する。道路を歩くときの危険な行動、自転車に乗るときの注意事項、標識の意味、危険性を予測する道路の写真などを掲載しており、発達段階に合わせた分かりやすい内容となっている。

　寄贈式後に伊藤局長は「各学校で交通安全教育の充実に向けて活用してもらい、学校・地域・警察が連携して子どもたちの安全を守っていきたい」と話した。

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目録を手にする道教委の伊藤生徒指導・学校安全局長（右から２人目）ら

(道・道教委 2022-06-16付)