ヤングケアラー支援など質疑　２定道議会　１７日から一般質問

（道・道教委 2022-06-17付）

　２定道議会本会議ではきょう１７日から一般質問が始まり、本格的な議論に入る。ヤングケアラーへの支援、これからの高校づくり、部活動の地域移行の在り方など、今後の施策について質疑が行われる。

　道は本年度、札幌市を除く道内の小学生と道内の全大学生計４万人を対象としたヤングケアラー実態調査を実施し、道内の現状や社会的認知度に関する状況を整理する予定。道ケアラー支援推進計画（仮称）の策定に向けた準備も進めており、今後の支援の在り方が議論される。

　道教委はこれからの高校づくりに関する指針の改定に向け、道教育推進会議高校専門部会で協議を行っている。夏に指針の素案を示し、９月以降にパブリックコメントを実施予定。本道における高校の在り方について質疑が行われる。

　運動部活動の地域移行に関する検討会は６日、５～７年度末を改革の集中期間とし、休日の運動部活動から段階的に地域へと移行する提言をスポーツ庁に提出した。スポーツ庁は本年度早期にガイドラインを改訂する予定で、その後、都道府県・市町村で推進計画を策定する見通し。地域の受け皿となる組織・団体の整備、指導者の質・量の確保など課題も多く、子どもたちがスポーツに親しむ環境の整備が焦点となる。

　全国では６月に熱中症で生徒が緊急搬送される事案が複数発生。文部科学省は体育の授業、部活動、登下校中はマスクを外すよう求めている。子どもたちが安全・安心な環境で学ぶことができる環境の在り方が議論される。

　コロナ禍による雇用状況の悪化等に伴い、家庭で生活必需品である児童生徒の生理用品を購入できない「生理の貧困」が問題となっている。学校で生理用品を常備する場合、購入予算や設置場所の管理方法などの課題もあり、今後の取組が取り上げられる。

　このほか、小中高の一貫した学力向上施策、幼児教育、児童生徒のインターネット利用、教育のデジタル化、教職員の負担軽減、健康教育の充実、障がいのある生徒のＩＣＴ活用などが議題として挙がっている。

(道・道教委 2022-06-17付)