札幌ひきもこり支援センター　３年度相談２８５８件　２年度比２８０件増　新規２０歳未満２１％

（札幌市 2022-07-07付）

　札幌市ひきもこり地域支援センターの３年度事業報告書がまとまった。相談件数は２８５８件で、前年度から２８０件増加。新規相談者のうち２０歳未満の当事者は２人減の５９人で、構成比の２１・１％を占める結果となった。

　市は、道精神保健推進協会に市ひきこもり地域支援センターの運営を委託。平成２７年１０月から相談業務を開始した。

　引きこもり状態にある本人や家族などからの電話・来所などによる相談に対応し助言している。相談内容に応じて、医療・保健・福祉・教育・就労などの適切な関係機関と相談をつなぎ、引きこもり当事者の自立を促している。

　３年度の報告書では、市ひきこもり支援センターへの相談件数は２８５８件、前年度から２８０件増加。新規相談者数も２８０人の増となっている。

　当事者を年齢別でみると、２０歳未満の合計人数は２人減の５９人。内訳は、１０歳～１５歳未満が１４人、１５歳～２０歳未満が４５人となっている。構成比では、２０歳未満の合計が２１・１％を占めた。

　新規相談者の内訳は、母が１１１件で最多。次いで、本人が６３件、兄弟姉妹等が５８件となっている。最年少は１２歳、最高齢は８０歳だった。

　新規相談者の相談目的は「関わり方について」が７４件で最多。続いて「今後の生活の仕方について」３３件、「就労・就学について」２４件などとなった。

　他機関への相談経験の有無では「相談経験あり」１２８件、「相談経験なし」８件、「不明」１４４件。「相談経験あり」の内訳は、医療機関９７件、学校（スクールカウンセラー・教育委員会）１７件などとなっている。

(札幌市 2022-07-07付)