札幌北野平小　韓国の学校と交流　英語駆使し互いに紹介　本年度初　５・６年参加

（札幌市 2022-07-06付）

オンライン機器を使って交流した

　札幌市立北野平小学校（岡田美樹校長）は６月２２日と２８日、オンライン機器を活用し、本年度初の韓国の明仁初等学校との交流授業を行った。２２日には５年生、２８日は６年生が友好交流校の韓国水原市明仁初等学校と交流。学校紹介や自己紹介などを互いに母国語でない英語を駆使して交流し合った。

　両校は元年度からオンライン機器を活用し、互いの国の歴史や文化などについて交流。

　昨年２月には、友好交流校として両校で協定書を締結し、互いに持続した交流を進めてきた。

　２年度は、ズーム等を活用しながら３年生が共同での旗製作やクリスマス会、４年生が相互に相手国の文化を学ぶための学習などを実施。

　５年生は英会話であいさつする学習をしながらの交流、６年生は地元の観光資源の相互紹介を行うなど、各学年で友好交流校との交流を図りながら様々な学習を展開してきた。

　本年度初回となる２２日はズームを活用し、５年生が明仁初等学校の５年生と英会話で交流した。

　同校は、韓国との交流を「多様な他者の理解を深めること」「情報機器や情報技術の習得」「プレゼンテーション力の向上」など、様々なことを学ぶ機会として設定。両校の児童は、母国語ではない英語を活用することで、コミュニケーションの幅が広がることを体感した。

　２８日には、６年生同士の交流を行った。

　今回は、初の試みとして、参加者を少人数のグループに分けてミーティングを行うズームのブレイクアウトルーム機能を用いて、両校各クラス４つのグループに分かれて実施。４教室に分かれて同時に交流し、両校の学校紹介、自己紹介などを全て英語で伝えたほか、ビンゴで交流した。

　途中、音声トラブルがあった際にはジェスチャーで乗り切ろうと提案したり、ホワイトボードに記入して自主的にコミュニケーションを図ろうとしたりする場面も見られた。

　岡田校長は「多様な他者の理解を深めることは、本校の重点目標の一つ。相手の気持ちを考え、コミュニケーションを取った今回の経験は、グループの仲間の理解を深めるとともに、ミョンイン小の児童の理解を深めることにもつながった」と話した。

　同校は今後、２学期の６年生修学旅行を題材に２度目の交流を計画している。

(札幌市 2022-07-06付)