札幌平岸高が金融教育授業　家計管理の見直し大切　北陸銀行豊平支店長招く

（札幌市 2022-07-05付）

一人暮らしの家計プランを考えた

　市立札幌平岸高校（黒宮裕久校長）は６月２４、２７日、同校で（株）北陸銀行と連携した金融教育に関する授業を行った。豊平支店の上野主幸支店長が来校し、一人暮らしのオーダーに沿ってプランを考える授業を展開。生徒たちはグループワークを通して、家計管理やお金の使い方を見直す大切さを学んだ。

　主権者教育を支える教育の一環で企業と連携して金融教育を行い、生徒の知識や教養、公民的資質の向上を目指すことが目的。

　はじめに上野支店長は、成年年齢の引き下げに伴い、今後１８歳の人がこれまでできなかったクレジットカードの作成や一人暮らしの契約などができるようになることに触れた。

　その上で、家計管理アドバイザーとして、ある依頼者の「一人暮らしのオーダー」に沿ってプランを考えるグループワークを実施。生徒たちは依頼者の要望に沿って各項目の金額を計算し、グループごとにより良い家計プランを考え合った。

　続いて、考えたプランを依頼者の収入に合わせて調整。依頼者が夢や目標を大切にしながら生活できる家計プランを考え直した。

　最後に、上野支店長は「家計管理によって無駄遣いを減らし、お金の使い方を見直すことができ、家計に余裕が生まれやすくなる。自分にとって大切なことは何かを主体的に考え、収入の範囲でメリハリのある支出を実行していくことが重要」と説いた。

　授業を受けた生徒たちからは「依頼者のオーダーを全てかなえるためには赤字になってしまい、そのためにどこを優先すべきなのかを考えるのが難しかった。将来、自分が一人暮らしをする際に授業で学んだことを生かし、何が一番自分に重要なのかを意識していきたい」「少しは我慢するなどうまく自分の状況に合った環境をつくっていくことが重要だと感じた。自分の好きなことに合わせて金額を選択していくのではなく、第一に将来のことを考えながら貯金することが大切だと思った」などの感想が寄せられた。

(札幌市 2022-07-05付)