札幌市教委　教師夢プランⅢ　指導案作成法など学ぶ　教員養成課程の学生対象

（札幌市 2022-07-07付）

板書の基礎・基本についても理解を深めた

　札幌市教委は１日、道教育大学サテライトで教師夢プランⅢを開催した。教員養成課程を履修する大学３年生６４人が参加。学習指導案の作成や板書の方法に関する講話を通して、子どもの学びがより深まる授業づくりについて理解を深めた。

　市教委は平成２９年度から、道内の大学の教員養成課程に在籍する２・３年生を対象に教師夢道場を開催。現役教諭の講義や学生同士の情報交流などを通して教員の職務や市の教育について理解を深めるとともに、公立学校教員採用候補者選考受検を控えた学生の意欲向上を図ってきた。

　前年度からは、教員への夢を膨らませ、志望意欲の向上を図ることを目的に、教師夢プランⅠ・Ⅱ・Ⅲを開始。これまで実施していた夢道場の内容を拡充するとともに、教職課程を履修する大学１～３年生に対象を拡大した。

　１日には、本年度の初回となる３年生対象のプランⅢを開催。市教委教職員育成担当課の職員が２グループに分かれて、学習指導案の作成などについて講話した。

　このうち、山崎貴博指導主事は冒頭、学習指導案作成の意義について「授業全体の構造が明確になる」「授業分析や反省に活用できる」などを利点として挙げた。

　その上で「授業で大切なのは指導と評価の一体化が図られること。ねらいを明確にし、それを達成できる授業が求められている」と強調した。

　このあと、参加者に指導案のワークシートを配布。本時の目標や課題解決の姿、本時の評価等が適切に文書化されているかを確認した。

　山崎指導主事は「教員からの投げかけだけにならないように」などと助言し、指導と評価が一体となった指導案を作成するよう求めた。

　講話のあと、板書の基礎・基本に関する動画を視聴。参加した学生は間近に迫った教育実習に向け、研鑚を積んだ。

(札幌市 2022-07-07付)