札幌市中学校長会　７月例会　感染症へ警戒呼びかけ　富川会長　教育動向注視を

（札幌市 2022-07-12付）

各部の所管事項などを確認した

　札幌市中学校長会（富川浩会長）は７日、ホテルライフォート札幌で７月例会・研修会を開催した。各部の担当者が所管事項を報告したほか、各教育団体における研究大会の日程などを確認した。富川会長は、引き続き新型コロナウイルス感染症への注意を呼びかけるとともに、教育関係の話題を提供し、その動向に注視する必要性を訴えた。

　富川会長はあいさつで、各種研修会が３年ぶりに対面形式で開催されていることに言及し「春の札教研事業で直接授業を見たり、顔を合わせて協議したりすることの大切さをあらためて認識した」と強調。新型コロナウイルス感染症の感染状況に落ち着きが見られた一方で「ここにきて感染者数が増加に転じるなど、第７波の到来という報道もある。熱中症対策とともに、今後も注意が必要」と警鐘を鳴らした。

　全国的な話題として①運動部活動の地域移行②次年度の研修制度の改正―の２点を挙げた。

　運動部活動の地域移行に関しては、今後、国レベルでの議論が本格化する文化系部活動の地域移行とともに「校長会として緊急性の高い大きな課題として捉えたい」と述べた。

　研修制度の改正については、教員免許更新制度の廃止を受け文部科学省が次年度、校長・教員としての資質の向上に資する指標の策定に関する指針の改定を予定していることを説明。「今後は校長としてもＩＣＴの利活用が必須の能力として求められる」と強調した。

　また、札幌市における話題として「星友館中学校の運営支援」「次年度の親子給食の組替」、市中学校長会に関する話題などを説明。夏季休業を目前に控え、所属職員の服務規律の徹底および休校日の効果的な運用の必要性を呼びかけた。

　議事では、各部担当者が所管事項を報告。事務局は、４年度札幌市教育実践功績表彰、教職員の定期健康診断などについて連絡した。管理部は見学旅行・宿泊研修等に関するアンケート調査など、指導部は夏季休業中の生徒指導などについて説明した。

(札幌市 2022-07-12付)