渡島局 フロンティア人材育成事業 臼尻中など4校が協力校 縄文遺跡体験など探究活動推進
(道・道教委 2022-07-14付)

 【函館発】渡島教育局の新規事業「渡島フロンティア人材育成事業」の協力校が決定した。函館市立南茅部小学校、臼尻中学校、尾札部中学校、南茅部高校の4校を指定。各校では縄文文化交流センターや大船遺跡における体験活動、部活動における取組の発展などを通した多様な探究活動を計画。今後は10月ごろに協力校の児童生徒による実践交流会を検討。来年1月ごろに成果発表会を開催し、実践内容を周知する予定。

 事業は世界遺産「縄文文化」に関する課題について、小中高における児童生徒の発達段階に応じた探究的な学びの充実を図るもの。管内の公立学校からなる協力校と、大学等の学識経験者らの外部協力者が連携して活動することで、地学協働体制の構築を目指すとともに、故郷への誇りと愛着を育み、未来の社会を生き抜く資質・能力を身に付けた人材育成を図ることをねらいとしている。

 渡島局は協力校として南茅部小と臼尻中、尾札部中、南茅部高の4校を指定。

 各校がこれまで実施してきた取組および活動計画のうち、南茅部小では、6年生の総合的な学習で縄文に関する調べ学習や2年生の生活科で縄文文化交流センターや大船遺跡を見学する地域資源に触れる活動を行うなど、発達段階に応じた取組を検討。

 臼尻中では地域資源である縄文と昆布について、1年生が遺跡の発掘などの体験学習を実施。2年生からは探究学習に取り組み、3年生では2つの地域資源から1つを生徒が選択し、探究学習を深める活動を考えている。

 尾札部中では縄文文化交流センターから講師を招いた講話会、近隣の縄文遺跡の価値や出土品などについて学ぶ機会を設置した。2年生では宿泊研修でレポートにまとめる学習を想定している。

 南茅部高では同校に設置している縄文クラブの活動を授業内に生かしたり、校種間で連携した活動に取り組んだりする予定。

 今後4校は定期的に連携・交流を深め、来年1月を予定している成果発表会に向け、取組を進めていく。

(道・道教委 2022-07-14付)

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