高校配置計画地域別検討協〈胆振東〉 鵡川高 2間口確保を 7年度穂別高募集停止踏まえ(道・道教委 2022-07-13付)
主会場には約20人が参集した
【苫小牧発】道教委は8日、第2回公立高校配置計画地域別検討協議会(胆振東学区)を開催した。苫小牧市など1市4町の関係者約30人が参加し、来年度から3ヵ年の計画案について説明を受けた。意見交換では7年度募集停止となっている穂別高校に関連して、長谷川孝雄むかわ町教委教育長が「(残る1校となる)鵡川高校の2間口確保へ努力したい」と述べた。
第2回協議会は、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から主会場での対面とズームを活用したオンラインで開催。うち主会場の苫小牧市教育・福祉センターには運営者を含め関係者約20人が参加した。
はじめに針ヶ谷一義胆振教育局長があいさつ。今後の高校配置の在り方について「教育水準を維持し、活力ある教育活動を展開するという視点で進めたい」とし、協議会での忌憚のない意見を求めた。
続いて担当者が6月に公表した5~7年度の計画案について説明した。同学区関係分では、穂別高の7年度募集停止が盛り込まれている。また、8~11年度の中卒者数の見通しでは、4ヵ年で1~2学級に相当する97人の減となることを示した。
意見交換では、むかわ町教委の長谷川教育長が穂別高の募集停止に関して、地域住民への説明を丁寧に行っていく考えを説明。その上でもう1校の鵡川高について「2間口確保に努力していきたい」と述べた。
道教委の担当者は「我々としても地域への説明など、できる限り対応していきたい」と応じた。
このほか、私立苫小牧中央高校の山口祐正校長が8年度からの4年間の中卒者数減に触れ「2間口減の調整を実施してほしい」と要望した。
また、道教委の北海道CLASSプロジェクトの指定校となっている白老東高校の小川政博校長が学校の現状を報告。地学協働のキャリア教育を展開する同プロジェクトが「生徒を引き付けるものになっている」とし、間口確保の観点からも教育活動のさらなる充実を目指す考えを示した。
また、「これからの高校づくりに関する指針」の改定の方向性を協議。コミュニティ・スクールに関しては「校区が広いので、義務教育と同じように考えることは難しいが、積極的に導入すべき」、1学年4~8学級の維持については「地域との実際とかけ離れている。弾力的な対応を検討すべき」などの意見が挙がった。
また、傍聴者からの意見聴取では「穂別高の募集停止は凍結、延期すべき。地域衰退に直結する。1間口校を多様なタイプの高校に位置づけて、地域が希望を持てる器は残しておく方がいい」との声があった。
(道・道教委 2022-07-13付)
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