道教委　ＣＢＴシステム等説明会　現在は“最適化”の入口　データ利活用の将来像学ぶ

（道・道教委 2022-07-11付）

　道教委は７日、文部科学省ＣＢＴシステム（ＭＥＸＣＢＴ、メクビット）・学習ｅポータル説明会をオンライン開催した。文科省総合教育政策局教育デジタルトランスフォーメーション推進室の野口宏志室長補佐が講師となり、教育データ利活用の将来像や文科省が開発したメクビットを解説。２５０人が参加し、教育ＤＸの可能性について理解を深めた。

　説明会は、メクビットや学習ｅポータルの機能・コンテンツ、最新の動向に関する情報を道内の市町村教委等と共有し、メクビット等の活用促進を図るため初めて開催したもの。

　道内の市町村教委職員、ＩＣＴ端末の活用推進を担当する市町村立学校職員ら約２５０人が参加した。

　道教委の髙橋宏明学力向上推進課長のあいさつに続き、野口室長補佐が「教育ＤＸ・教育データ利活用の推進～今後のデジタル学習基盤の構築」と題して講演。１人１台端末の整備をはじめとする「電子化」、教育データの利活用を図る「最適化」、学習モデルの構造が変化する「DX」の３段階を示し「現在は第２段階の入り口。教育データを標準化、流通、分析、活用することで日本全体の教育水準の向上に役立てることができる」とし、データ分析による知見共有や施策改善、デジタル教科書をはじめとする学習ツールとの関連づけ、学習モデルの質的変化などデータ利活用の将来像を示した。

　また、国・自治体等の問題を集めたメクビットと、学習の窓口やハブ機能を担う学習eポータルについて解説。自動採点機能による事務負担の軽減や検索機能などのメリットを示した。

　今後の予定として、調査業務のオンライン化を来年度から本格的に実施するほか、各種データを一括で閲覧・参照できる公教育データ・プラットフォームを本年度から運用する見通しであることを伝えた。

　このあと、道教委学力向上推進課の丸山敏儀主査がメクビットの活用方法を説明。出題、回答、確認に至る流れを伝え、メクビットの活用を呼びかけた。

　最後に、学習ｅポータル標準準拠ソフト運営事業者の４者から機能やコンテンツ等の説明を行った。

(道・道教委 2022-07-11付)