道教委 安全教育モデル地域 紋別、東川、羅臼に 学校、地域連携で子を守る(道・道教委 2022-07-08付)
道教委は、道実践的安全教育モデル構築事業の4年度モデル地域に紋別市(交通安全教育)、東川町(防犯教育)、羅臼町(防災教育)を決定した。紋別市では公開授業や関係機関との連携による通学路の合同点検を実施し、小中連携による安全教育の推進体制の構築を図る。東川町では安全マップ作成のモデル学習指導案を作成し、学校運営協議会を活用して地域と連携した防犯活動の取組を発信。羅臼町では域内の全学校で1日防災学校を実施し、幼小中高が連携した防災教育の在り方を検討する。
事業は文部科学省の委託を受け平成27年度から実施。防犯教育、交通安全教育、防災教育の指導方法や教育手法の開発・普及、学校における児童生徒の安全確保体制の構築・普及、専門家による指導助言などを通し、実践的安全教育モデルの構築・普及を図るもの。
事業の推進に当たり道教委は推進委員会を設置・運営し、専門的知見を有する有識者らを学校安全アドバイザーとして委嘱して連携する市町村教委や学校に派遣する。
紋別市では渚滑小学校を拠点校に指定。通学路に交通量の多い主要幹線道路を含み交通事故の危険性が高いことから、校区内における系統的な交通安全教育を実施し、児童生徒の交通安全意識の向上を図る。拠点校における交通安全の公開授業、PTAや警察等と連携した通学路の合同点検、各校の学校安全計画の改善・充実などに取り組む。
東川町では東川中学校を拠点校とし、域内の小学校と連携した学校安全推進体制の構築を図る。具体的には拠点校でモデルとなる学習指導案の作成や公開授業を行い、取組の成果を域内に普及させる。また、町独自のICカードであるユニバーサルカードを活用した見守りの実施などPTAや地域と連携した防犯活動を引き続き進め、学校運営協議会を活用して各学校が取組の内容を発信する。
羅臼町では、冬季の暴風雪災害や千島海溝付近の地震活動による建物の倒壊、津波の被害が懸念されている。このため知床未来中学校を拠点校とし、教科等横断的な視点による災害安全の指導計画の改善に取り組む。域内の全ての学校で1日防災学校を実施するほか、幼児児童生徒が主体となった安全マップづくりの事例集や成果普及資料の作成に取り組む。学校間の連携では、幼小中高が連携した防災教育の在り方を検討するとしている。
各モデル地域では実践委員会を組織し、アドバイザーの助言のもとで取り組む。冬に開催予定の第2回安全教育モデル構築推進委員会で取組を報告する。
(道・道教委 2022-07-08付)
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