道教員育成協議会が初会合　指標充実へ部会設置　道教委　年度内に改訂案提示へ

（道・道教委 2022-07-07付）

　道教委は４日、北海道教員育成協議会の本年度第１回会議をオンラインで開催した。「北海道における教員育成指標」の充実・発展に向け、専門部会を設置して検討を進める方針を確認。教員の指針を改訂する国の動向を踏まえ、年度内に指標の改訂案を示すことができるよう準備を進める。

　北海道における教員育成指標は平成２９年度に策定。北海道の教員の資質向上を図るため、求める教員像や教職経験の各段階で身に付けるべき具体的な資質・能力を体系的に示している。

　国は夏に「教師の資質能力に関する指針」を改正する予定で、都道府県・政令指定都市教委は国の指針を参酌し、それぞれが定める教員育成指標を改訂。指標に基づく教員研修計画を策定することとなる。

　道教委は４日の協議会で人材育成に関する本年度の取組の重点を説明。今後、国から示される指針に基づき、指標の充実・発展に向け検討する方針を示した。協議会の下に専門部会を設置し、年度内に第２回協議会を開催。育成指標の改訂案を示すことができるよう進める。

　また、人材育成の充実に向けて、教員採用選考の改善や、教員が主体的に学ぶ研修体系の在り方について、大学や校長会等と意見を交わした。

　委員からは、教員の資質・能力として「ＩＣＴ活用」「特別支援教育」「児童生徒や保護者とのコミュニケーション能力」「児童生徒理解」の重要性について意見が挙がり、それらの資質・能力を教員が主体的・協働的に高めることができる教員研修の充実を求めた。

(道・道教委 2022-07-07付)