小中一貫カリキュラム編成全道研修会　上級学年の内容先取り　道教委　東京都内の取組等紹介

（道・道教委 2022-07-06付）

　道教委は６月３０日、「小中一貫教育サポート事業」カリキュラム編成全道研修会をオンラインで開催した。玉川大学教師教育リサーチセンターの福井正仁客員教授が「９年間を見通した指導計画の活用と改善について」と題して講演し、上級学年の内容を先取りする東京都港区立お台場学園の取組を紹介。北広島市教委学校教育課の比良彰男指導主事は、３年度に開催された小中一貫教育全国サミットの成果を発表した。

　研修会は、９年間を見通した指導計画の活用と改善方策に関する理解を深め、各中学校区における課題と解決に向けた方策を明確にするために開催しているもの。

　小中一貫教育サポート事業の指定地域教育委員会・指定校の関係者ら約１５０人が参加した。

　はじめに、福井客員教授が「９年間を見通した指導計画の活用と改善について」と題して講演した。

　東京都港区立お台場学園の小中一貫教育の理念や小中一貫教育カリキュラム「ＯＤＡＩＢＡプラン」を紹介し、算数・数学科では一部の上級学年の内容を先取りするなど、学習内容を組み替えていると説明。カリキュラムの基本方針や年間計画表、学習内容のねらいや展開の具体を示した。

　続いて指定校・教育委員会の参加者ごとに講話や協議。教育委員会対象のグループでは、北広島市教委の比良指導主事が「小中一貫教育全国サミットin北広島　取組と成果」と題して講話した。

　３年１１月に開催した全国サミットの概要やアンケート結果をもとに、教員の協働意識の向上、児童生徒の自己肯定感と社会貢献意識の向上などの小中一貫教育の成果を示した。

(道・道教委 2022-07-06付)