道教委　部活動在り方検討へ　協力地域　北見など５市町　各地の説明会等に助言者派遣

（道・道教委 2022-07-05付）

　道教委は部活動の在り方検討協力地域として、石狩市、松前町、日高町、留萌市、北見市の５市町を決定した。各市町では地域における新たなスポーツ・文化活動の環境の構築に向け、部活動の在り方を検討する会議や説明会を順次開催。道教委が部活動の在り方支援アドバイザーを派遣して助言を行い、休日の部活動の円滑な地域移行に向けた支援を行う。

　国では５年度から３年間を運動部活動の改革集中期間と位置づけ、休日の運動部活動から段階的に地域へと移行する方針を示している。

　文化部活動に関しては８月に文化庁の有識者会議が提言をまとめる予定で、本年度中に関連する国のガイドラインを改訂する。スポーツ庁の提言によると、各市町村では地域スポーツの担当部署、教育委員会、地域スポーツ団体、学校等の関係者からなる協議会を設置して活動の実施主体やスケジュールなどを検討・実行することとしている。

　道教委は、地域の実情を踏まえた部活動の在り方の検討を促進するため、本年度から部活動の在り方検討協力地域推進事業を開始。地域と連携した部活動に取り組む市町村や、部活動の在り方を検討する市町村を「部活動の在り方検討協力地域」に指定して積極的に支援し、好事例となる取組を道内に普及・啓発していく。

　協力地域となった石狩市など５市町では、学校関係者や地域住民を対象とした部活動の在り方に関する説明会や、関係団体が参画する検討会を開催する。

　道教委が嘱託する部活動の在り方支援アドバイザーは大学教授、地域スポーツの実践経験者、教員経験者の３人で、説明会や講演会の講演や検討会議での助言などを行う。

　アドバイザーへの旅費や謝金の市町村の費用負担はなく、協力地域の募集については随時受け付けている。

(道・道教委 2022-07-05付)