名寄市名寄小 大久保氏ら10人 4年度道学校給食功績者表彰
(道・道教委 2022-07-05付)

 道教委・道学校給食会は4年度道学校給食功績者表彰の被表彰者を決定した。名寄市立名寄小学校の大久保美幸栄養教諭ら10人が受賞の栄に浴した。表彰式は8月2日に紋別市民会館で開催する第63回道学校給食研究大会で執り行う予定。

 表彰は、学校給食の普及・充実、学校における食育の推進に特に功績のあった者を表彰し、学校給食の発展・充実に資することがねらい。昭和56年度から実施している。

 本年度の道学校給食功績者はつぎのとおり(所属・職名は4月1日現在)。

▼大久保美幸(名寄市名寄小栄養教諭)

 安全・安心な給食の提供に努めるとともに、配置校や連携校における食育の充実に尽力している。とりわけアレルギーを持つ児童生徒も安心して食べられる給食づくりに熱心に取り組み、その実践は高く評価されている。

 また、道の第3次改訂版学校給食衛生管理マニュアルの編集委員を担うほか、全国学校給食研究協議大会の発表者を務めるなど、その功績は顕著である。

▼沖崎恵理子(札幌市北白石小給食調理員)

 平成24年度から調理員の指導的役割である「調理主任」を務め、札幌市学校給食共通献立や衛生的な作業方法の改善に尽力し、学校給食の安全性の向上、効率的な調理作業の確立に貢献している。

 また、新規学校調理員研修では講師として多数の講義を担当し、調理作業や衛生管理等に関する指導に従事するなど、後進の育成に尽力し、功績は顕著である。

▼小林雅恵(東川町東川小給食調理員)

 平成25年から9年間、東川小学校給食調理員のリーダーを務め、他の調理員の指導に当たるほか、地元の農協等と連携し、地場産物を積極的に取り入れるなど、その実践が高く評価されている。

 また、全国学校給食研究協議大会や全道学校給食研究大会の発表者を務めるなど、本道の給食振興に貢献しており、その功績は顕著である。

▼佐賀井弥生(函館聾栄養教諭)

 年間を通じて地域の食材を生かした献立作りに尽力しており、函館市の赤カブ(亀田赤カブ)や身欠きニシンなどの本道ならではの食材を取り入れるなど、ふるさとへの誇りと愛着を育むとともに、食文化の継承に貢献している。

 また、道特別支援学校栄養教諭研究協議会の会長を務め、食育推進のリーダー的役割を担うなど、その功績は顕著である。

▼瀬川美由紀(小平共同調理場給食調理員)

 学校給食の衛生管理の徹底を図るとともに、牛肉やホタテ等の地元食材を活用した安全・安心でおいしい献立の充実に尽力している。

 また、道学校給食コンクールでは、小平共同調理場の優れた給食作りや食育活動についての実践発表を行い、優良賞を受賞するなど、本道の給食振興に貢献しており、その功績は顕著である。

▼友廣眞弓(千歳市学校給食センター調理員)

 学校給食センターの調理現場を統括する責任者として、自ら率先して業務に取り組むとともに、他の調理員に対し、日常の指導に加え、衛生面の向上や事故防止に向けた講義を行うなど、後進の育成に尽力している。

 また、児童に対し、給食の調理工程を説明するメッセージ動画を作成するなど優れた実践を行っており、その功績は顕著である。

▼白馬由美子(札幌あいの里高等支援栄養教諭)

 「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界文化遺産の登録に関連づけて、社会科や保健体育科と連携しながら、縄文文化の食を紹介するなど、優れた食育の実践に取り組んでいる。

 また、道特別支援学校栄養教諭研究協議会の道央支部長を務めるほか、道教委の「特別支援学校における再調理のガイドライン」の専門委員として策定に貢献するなど、その功績は顕著である。

▼橋本久美子(遠軽町遠軽中給食調理員)

 衛生管理責任者として、同僚職員と共に調理業務に当たりつつ、自ら率先して作業工程表や作業動線図等の作成を行い、その点検と改善に取り組むなど、日々の衛生管理を徹底し、事故防止に優れた実績を上げており、関係者から高く評価されている。

 また、学校給食の研修会に継続的に参加して研鑚を重ね、その成果を衛生管理や調理業務に積極的に活用している。その姿勢は他の職員の模範であり、その功績は顕著である。

▼吉川紫乃(札幌市羊丘小栄養教諭)

 ドライシステム給食施設を備えた改築校における学校給食の立ち上げに従事し、その実践をもとに他校に勤務する職員に対して運営や衛生管理について講義するなど、札幌市全体の調理室運営に尽力している。

 また、道学校給食研究協議会の栄養部会長、道学校給食コンクール審査委員を務めるなど、栄養教諭の資質・能力の向上に積極的に貢献しており、その功績は顕著である。

▼渡辺孝子(美唄養護栄養教諭)

 全校集会において食育を取り上げ、児童生徒に分かりやすい教材を作成し、食に対する理解や感謝する心を育む指導を行うほか、世界の国々の料理を取り入れたオリンピック・パラリンピック給食を積極的に実施するなど、優れた実践を精力的に行っている。

 また、道特別支援学校栄養教諭研究協議会の会長を務めるほか、食品ロスの削減に関する調査研究に尽力するなど、その功績は顕著である。

(道・道教委 2022-07-05付)

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