道教委 第14回教育委員会議 優れた取組全道に紹介 地学協働アイテムなど報告(道・道教委 2022-07-19付)
委員から地学協働に期待を寄せる声が多数上がった
道教委は14日、道庁別館の教育委員会室で第14回教育委員会会議を開催した。浦河高校が安全功労者内閣総理大臣表彰に選ばれた件や、社会教育課が作成する「地学協働推進アイテム」などについて報告・協議を行った。
委員からは「47都道府県から推薦があるそうだが、総理大臣表彰には何校が選ばれているのか」「自衛隊とも連携しているのがすごいが、どんなことをしているのか」といった質問があり、事務局は「今回は全国で小学校3校、中学校1校、高校2校の計6校が選ばれた」「自衛隊とは、22日にも町の防災関係部局と協働で、炊き出し訓練や地震体験車への試乗などを予定している」などと答えた。
続いて事務局から「地学協働アイテム」について説明。北海道CLASSプロジェクトや学校運営協議会などにおいて、高校生らが作成した「商店街活性化マップ」や「安全・通学マップ」、学校と地域を結ぶ「コミュニティ・カレンダー」などをアイテム化し、道教委や教育局職員が市町村や学校を訪問する際、首長や教育長、学校長らに分かりやすく紹介するためのものであることを述べ、「こうした優れた取組を全道に波及させていきたい」「成果が見えづらいと言われている地学協働活動において、成果をアイテムとして見える化することで広くPRしたい」などとした。
委員からは「安全マップを子ども目線で作ったのなら、大人が気づかないことも入っていると思われるので大変有益」「北海道は観光が売りなので、観光ガイドマップなどを発信すると良い」「アイテムはこれから増やしていくのか」などの声があり、事務局では「地学協働の成果が目に見えるものをアイテム化していく。議会での政策提言や、小中学生が考案した彩りにこだわった給食といったものも見える化していきたい」と、今後もアイテムを増やしていく考えを示した。
また、委員から「地元にどんな企業があり、どんな仕事をしているかをぜひ調べてほしい。キャリア教育につながるし、Uターンで帰ってくるきっかけにもなる」との意見があり、事務局は「帯広三条高校などで地元の企業と連携した活動を行っているので、こうしたものもアイテムにしていきたい」と話した。
このほか、文部科学大臣表彰(教育者表彰)の候補者の推薦についての報告や、道立近代美術館協議会委員の任命について協議。
8月の教育委員会会議は10日と25日の2回とし、25日は白老町中央公民館を会場とした移動教育委員会とすることを申し合わせた。
(道・道教委 2022-07-19付)
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