札幌市教委　義務教育学校説明会　魅力ある学校目指して　厚別南・青葉地区対象に

（札幌市 2022-07-29付）

安全対策などについて質問が上がった

　札幌市教委は２２日、市立新札幌わかば小学校で、厚別南・青葉地区の義務教育学校設置に係る説明会を開催した。早ければ９年度の開校を目指す義務教育学校の概要や教育効果、整備計画などを説明し「地域と共に魅力的な学校をつくり上げたい」と呼びかけた。地域住民は、義務教育学校設置への期待とともに、児童生徒への安全対策や通学区域の設定などについて質問した。

　市教委は５月、新札幌わかば小と隣接する青葉中学校について、早ければ９年度に市内４校目の義務教育学校として改編する方針を明らかにした。小学校の校舎と体育館を増築するとともに、中学校校舎、体育館を解体し、グラウンドとして整備する方針を示していた。

　説明会には、地域住民ら約４０人が出席した。

　市教委担当者は、他都市の事例を参考に、小・中学校段階の円滑な接続や柔軟な指導区分の設定など義務教育学校設置の教育効果、早ければ５年度の基本設計着手などをはじめとした開校までのスケジュールなどを説明。「地域の皆さんと共に、仕組みも中身も充実した魅力的な学校をつくり上げたい」と呼びかけた。

　地域住民からは、義務教育学校設置を期待する声とともに「メリットが多い一方で、デメリットは本当にないのか」「校舎とグラウンドの間にあるサイクリングロードを横切るときの安全対策はどうするのか」「児童会館を併設するとのことだが、近隣の青葉児童会館は残してほしい」「学校選択の余地はあるのか」などの質問、意見が上がった。

(札幌市 2022-07-29付)