札幌東川下小　防災授業　教えてファイヤーマン　お笑い芸人が消防士の業務解説

（札幌市 2022-07-29付）

心肺蘇生の方法を解説するワタリさん（中央）

　札幌市立東川下小学校（松澤晃二校長）で２２日、市総合防災訓練アンバサダーを務めるお笑い芸人ワタリ１１９さんによる特別授業が行われた。「教えて！ファイヤーマン授業」と題して、消防士の業務に関する説明のほか、心肺蘇生の正しい方法などを実演。児童は終始笑顔を見せながらも、市民の平和を守る消防士の大切さについて学んだ。

　ワタリさんは、芸人になる以前は市消防局員として勤務。芸人になってからは、消防士や救急隊員に関連したネタで人気を博している。

　これらの経緯から、ワタリさんはことし、市総合防災訓練アンバサダーに就任している。

　２２日は、東川下小での特別授業のほか、白石区少年消防クラブのクラブ員と交流した。うち東川下小では５年生１８人を対象に、消防士の業務や心肺蘇生などをワタリさんと白石消防署の職員３人が実演した。

　はじめに、同署員が、火災現場で背負う酸素ボンベの重さや１本で２０分程度は呼吸することができることなどを解説。ワタリさんは「分かったかな！」などと元気良く声をかけた。

　心肺蘇生の講習では、ワタリさんが被害者役を演じながらポイントを説明。「息をしてないことを確認したら、すぐに１１９番してほしい」「胸の真ん中を一定のリズムでしっかり手のひらで押す」などと伝えた。

　授業終了後には、質問コーナーを設けた。「好きな芸能人は」「好きな食べ物は」などに答えながら、交流を深めた。

(札幌市 2022-07-29付)