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園長室から―未来育む札幌の幼稚園―　夢中になって遊ぶ子育む　札幌市立中央幼稚園
（札幌市 2022-09-26付）

自分たちで作ったプールで夢中になって水遊び！

▼わが園の強み

　札幌の中心部にありながら大通公園や北大植物園など豊かな自然や四季を味わうことができます。また、隣接する市立札幌大通高校のグラウンドを一年中開放していただいていることから、思い切り体を動かしたり、虫捕りや草花を摘んだりと子どもたちの感性を育むのに恵まれた環境に位置しています。

　大通高とは、高校の取組の一つである養蜂の様子を見学させてもらったり、生物の先生へ園で飼育している虫について質問をする機会を設けたりするなど交流を続けています。

▼園児の成長に向けて

　遊びを通して学ぶ幼児期には、子どもの「やってみたい〓」が実現できるよう一人ひとりの興味や関心を見取り、援助や環境の構成を考えていく必要があります。また、子どもと先生との信頼関係を基盤に「やってみたらできた、もっとできるかも」と子ども自身が思える場面をたくさん重ねていくことも大事です。主体性が発揮されるよう夢中になって遊び込める時間を保障していきたいと思います。

　体が動けば心も動く〓という視点で、園内外の環境を常に見直し、園だからこそできる遊びを楽しめるようにしています。

▼保育の工夫

　市立園は園教育要領等を具現化した実践研究を発信する役割も担っています。本年度から、本園は「家庭との連携」をテーマに研究アドバイザー（大学教授等）から助言をいただきながら、発達に応じた子どもの姿や関わりのポイントを家庭と共有していくための具体について研究しています。効果的だった大人の関わり方を家庭と共有し、保護者が前向きな気持ちで子育てしていくことにつながればと考えています。

　そのためにも、遊びの中で育っているものをどう保護者に実感してもらうか、伝わるための発信はどうあるべきか、実践や考察を続けています。

▼園長としての喜び・楽しみ

　例えば「今学期は自分からあいさつをすることを頑張ってみよう」と子どもたちに話すと、それを保護者の方も意識して取り組んでくれる姿を見ることがあります。担任の時のように密な関わりは少ないですが、自分が言ったことが浸透していると感じた時はとてもうれしいです。子どもたちの成長に関わっていることへの喜びと責任を強く感じる毎日です。