札幌市創意くふう作品展ファイナル　創造性豊かな力作並ぶ　市長賞　苗穂小６年・水口さん

（札幌市 2022-09-27付）

児童たちの力作に目を奪われていた

　第５３回札幌市創意くふう作品展が１７日から２日間、ちえりあで開かれた。惜しまれつつ本年度で幕を閉じる作品展には、入賞作品８１点が並んだ。来場者は、創造する楽しさや工夫に満ちた市内小学生の力作に見入っていた。

　作品展は、実行委員会（実行委員長・青田佳寿紀手稲山口小校長）が主催。児童たちの科学する心や創造する喜びの育成、創意工夫への意欲・実践力の増進や健全育成を目的に、半世紀以上にわたって開催してきた。

　しかし、近年、夏季休業中の自由研究を取りやめた小学校が増加。出品する学校や作品が減少したことなどにより、本年度の第５３回作品展を最後に惜しまれつつ幕を閉じる。

　今回、市内の児童が出品した１７３点の中から特別賞１５点、奨励賞１５点、入選５１点の計８１点を展示した。

　１８日に開かれた表彰式では、特別賞を受賞した児童に表彰状と盾を手渡した。

　最高賞に当たる札幌市長賞に、苗穂小学校６年の水口翔慎さんが製作した「ＵＦＯキャッチャー」を選出。水口さんは、前年度に続いての市長賞受賞。作品は、電動式のロボットアームで景品をキャッチする仕組み。景品はＳＤＧｓに掲げられた１７の目標を表しており、その実現の難易度を重さで表現している。

　青田実行委員長はあいさつで「作品製作を通して身に付けた発想力や行動力、工夫する力は、自分の人生を豊かにし、社会を明るいものに発展させてくれる。そんな思いを大切にしてほしい」と呼びかけた。

　学校賞には、手稲山口小学校が選ばれた。

　受賞者および受賞作品はつぎのとおり。＝敬称略＝

▼特別賞

▽札幌市長賞＝「ＵＦＯキャッチャー」水口翔慎（苗穂小６年）

▽札幌市教育長賞＝「ロボット（ダーボくん）」土橋右宜（福井野小４年）

▽札幌市青少年科学館長賞＝「ヘロンの噴水」川島逸稀（福井野小６年）

▽北海道発明協会賞＝「ぴんぽんだまバスケット」小西理仁（新光小１年）

▽札幌市小学校長会会長賞＝「ラビリンスゲーム～札幌市制１００周年」田中晴琉（手稲東小６年）

▽札幌市ＰＴＡ協議会会長賞＝「ストリングアートの世界を探検しよう」吉田炉偉（藻岩小３年）

▽北海道発明工夫教育連盟賞＝「マトリョーシカ」大浅梨央（新陵東小３年）

▽札幌創意工夫教育研究会賞＝「ハイドランドカスタム」津久井晴太（手稲山口小５年）

▽北海道新聞社賞＝「直線だけの絵」菊田丈太郎（新陵東小６年）

▽読売新聞北海道支社賞＝「１００均オイルランタン」髙木蓮（新陵東小６年）

▽朝日新聞北海道支社賞＝「カーリングゲーム」戸田依南（手稲山口小４年）

▽北海道通信社賞＝「オバキューム」宮木達矢（苗穂小１年）

▽ＮＨＫ札幌放送局賞＝「ビーだまループコースター」山形悠人（福井野小２年）

▽ＨＢＣ北海道放送賞＝「ラリーカー」髙松惺那（手稲山口小２年）

▽札幌テレビ放送賞＝「コロコロゴルフ」鈴木真白（緑丘小３年）

(札幌市 2022-09-27付)