札幌みなみの杜高支　職業講話　社会で活躍するために　ヤマト運輸職員らが助言

（札幌市 2022-09-28付）

青木さん（中央）の話に耳を傾ける生徒たち

　市立札幌みなみの杜高等支援学校（田中進一校長）は１４日、宅配大手ヤマト運輸㈱北海道支社の協力を得て、職業講話の授業を行った。人事・総務担当マネージャーの青木覚さんと同社で働く卒業生が登壇。来春の就職を控える３年生４５人が社会の中で活躍するためのヒントを学んだ。

　授業は、平成２９年の開校当時から実習の受け入れなどを行っているヤマト運輸の協力を得て実現した。「就労を見据えて～企業・先輩に学ぶ」と題して、職業基礎の時間で行った。

　青木さんはヤマト運輸の社訓や企業理念を紹介。社員が働く上で大切にしていることの一つとして「単に荷物を運ぶだけではなく、お客さまの気持ちも運んでいる」などと話した。また、働く意義について「お金を稼ぐだけではなく、豊かな社会の実現のため」とした上で「お客さまがいることや一緒に働く仲間や先輩がいることを当たり前と思わずに、感謝の言葉をたくさん集めれば豊かな社会につながる」と述べた。

　２年前の卒業生で、現在は同社で経理の仕事をしている小杉山遥さんは、身だしなみやあいさつなどでの自身の失敗談を紹介した。「失敗は成功のもとだと思って、振り返りを大切に」とアドバイス。就職を控える後輩に向けて「自己理解を深め、支援してほしいことは遠慮なく伝えて」と呼びかけた。

　講話を聞いた根岸陽道さんは「社会人の心得を学ぶことができ、卒業後のイメージが湧いた」と話した。

(札幌市 2022-09-28付)