札幌札苗北中　キャリア教育　将来のイメージつかむ　３年生が大学生に質問

（札幌市 2022-09-26付）

大学生が進路についてアドバイスした

　札幌市立札苗北中学校（藤王尚之校長）は１６日、同校で大学生を講師に招いたキャリア教育を実施した。３年生２９４人が参加。学生から高校や大学で学んだことなどを聞き、将来の進路に対して具体的なイメージをつかんだ。

　高校進学を控えた３年生を対象に、今後の進路について具体的にイメージできるようにすることを目的に総合的な学習の時間に位置付けて実施。高校や大学進学がゴールではなく、進学先で何をするか、何が経験できるかという視点を与え、広い視野で進路選択できるようにすることをねらった。

　内容は、フリーランスでワークショップの企画、学校へのキャリア教育プログラムの提供などを行っている馬場航平さんが企画した。

　この日、市内や近郊の大学に通う学生８人が来校。オンライン参加１人を加えた計９人が講師を担当した。

　講座はブース形式で行われ、生徒たちは各学生が設定したトークテーマから興味のある分野を聴講した。

　学生らは、中学生時代の受験勉強の方法、高校や大学で学んだことなどを説明。商業高校で学んだ学生は「取得した資格が実際に役立つのは入社後だと思う。就職活動ではコミュニケーション能力などの方が大事になってくる」、留学経験のある学生は「誰も助けてくれないので、とにかく自分でやってみるしかないと気付き、いろいろと挑戦するようになった」などとアドバイスを送った。

　参加した生徒は「高校や大学に堅苦しいイメージがあったが楽しみになった」と感想を話した。

(札幌市 2022-09-26付)