暮らし守り未来つなぐ　稚内高で建設業出前講座　宗谷建設青年会が講義

（学校 2022-09-30付）

建設業への理解を深め将来について考えた

　【稚内発】稚内高校（郡司慶次校長）で２７日、建設業に関する出前講座が行われた。宗谷管内の建設業者職員で構成する宗谷建設青年会（田中太一会長）の会員が講師として来校。建設業のやりがいや日常生活との関わりなどを説明した。１年生１２７人は、説明を聞きながら自身の将来について考えるとともに、建設業への理解を深めた。

　講座は、平成２８年度から実施しているもの。若手職員の確保が急務となっている建設業への理解を深めることなどが目的。昨年からは、対象生徒を商業科だけではなく普通科に拡大している。

　講話では、（株）共成建設の西森光専務が建設業の果たす役割や業務内容を動画やデータを交えて紹介。「普段の通学路や道路を舗装や除雪等で維持している。また、災害が発生した際には、災害復旧の工事を担うこともある」と述べ、日常生活と建設業の関わりを説明した。

　また、建設業においては２９歳以下の若手職員が非常に不足していることを強調。このため、業界全体が週休２日制やＩＣＴ等の最新技術の導入など、積極的に改善に取り組んでいる事例などを紹介した。

　まとめでは、西森専務が「仲間と一つのものを造る楽しさがあり、それは未来につながっていくものにもなる。一緒に建設業界を盛り上げていきましょう」と述べた。

　講話終了後、代表生徒が「暮らしを守る、未来につなぐという言葉が印象に残った。進路選択につなげていきたい」と謝辞を述べた。

(学校 2022-09-30付)