札幌市　公立学校の冷房設備設置状況　小・中普通教室は２６・４％　高校２.５％　各校種で整備急務

（国 2022-10-03付）

札幌市公立学校等の冷暖房設備設置状況（クリックすると拡大されます）

　文部科学省が公表した公立学校施設の空調（冷房）設備設置状況のうち、札幌市の状況をみると、小・中学校の普通教室の設置率は９月１日時点で２６・４％と、前回調査した２年９月時点と比べて１６・３ポイント上昇した。特別支援学校は４６・３％で１０・６ポイント上昇。一方で、高校は２・５％にとどまった。

　調査は、９月１日時点の公立幼稚園、小・中学校、義務教育学校、中等教育学校、高校、特別支援学校を対象に、スポットクーラーを含む冷房機能を有した設備の設置状況を、普通教室（保育室）、特別教室（保育室以外の諸室）、体育館等の部屋別に調べたもの。設置者別の公表は、小・中学校が平成２９年度から、幼稚園、高校、特別支援学校は令和２年度の前回調査からとなっている。

　ことし９月時点における札幌市の設置状況をみると、普通教室等は、幼稚園が５５・３％、小・中学校が２６・４％、高校が２・５％、特別支援学校が４６・３％。いずれも前回調査時より上昇したものの、幼稚園以外は５０％を大きく下回る数値にとどまった。

　特別教室等は、幼稚園４２・９％、小・中学校１４・７％、高校１３・２％、特別支援学校５２・９％。体育館等は、幼稚園２０％、小・中学校７・１％、高校８・７％、特別支援学校４０％だった。

　近年は、札幌市においても気温の上昇が顕著。令和３年の日最高気温の月平均値をみると、６月は２４・４度で平成２４年時点と比べて２・３度上昇。７月は２９度で２・６度上昇している。８月も２７・２度を記録している。

　こうした状況を踏まえても、各学校・園における冷房設備の設置加速は急務となっている。

(国 2022-10-03付)