義務・高校教育の在り方検討へ　中教審特別会議でＷＧ　学びの多様性や高校制度等

（国 2022-10-05付）

　中教審の個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別会議は、３日の第２回会議で、義務教育と高校教育の在り方を検討する２つのワーキンググループ（ＷＧ）の設置を決定した。義務教育の意義や学びの多様性の実現、全日制・定時制・通信制の在り方をはじめとする高校制度の在り方を検討する。

　同部会では、中教審答申「令和の日本型学校教育の構築を目指して」に基づき、１人１台端末を円滑に活用した学習指導や生徒指導、教科書、教材、関連ソフトウエアの在り方などの検討を進めている。

　ＩＣＴを活用した個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実を図るには、学びの在り方の基本的な考え方の整理や端末の活用を含む多様かつ柔軟な学びの姿を明確化する必要があることから、部会の下に義務教育の在り方ＷＧを設置。学校の果たす役割、全ての子どもたちの可能性を引き出す学びの実現、オンライン活用や学校教育になじめない子どもに対する学びの保障などを検討する。

　高校では進学率が約９９％となり、生徒や高校の実態も多様化。成年年齢の引き下げ、義務教育段階における不登校生徒の増加、高校の維持が困難な地域や学校の増加など大きな変化が生じている。

　このため、高校教育の在り方ＷＧを設置し、高校教育や高校制度の望ましい在り方、文理横断的な教育、実践的な産業教育の推進について検討を開始する。

(国 2022-10-05付)