広域連携でスポーツ環境整備　道など４自治体採択　名寄、鷹栖、比布で実証開始

（国 2022-10-13付）

　スポーツ庁は、本年度から開始する「地域スポーツ連携・協働再構築推進プロジェクト」の委託先として、北海道を含む４自治体に決定した。道内では上川管内の名寄市、鷹栖町、比布町の３市町が事業を展開。部活動の地域移行に伴う指導人材の確保を見据えた広域での連携体制を構築し、全ての子どもたちの多様なスポーツ環境整備に向けた実証を行う。近く事業計画を決定し、早ければ１１月から取組を開始する見通し。

　同プロジェクトは、市町村・地域レベルで行政と学校、スポーツ関係団体、民間企業等の関係者による連携体制を構築し、地域コミュニティーの維持や活性化に資する実証事業に取り組むもの。

　取組の内容は委託自治体で異なり①既存スポーツ関係団体の強みを生かした活動の展開②多様な住民ニーズに対応できる多様な指導者の発掘・創出③既存公共施設を活用した地域に根差したスポーツ環境の創出④スポーツを通じた地域における共生社会実現に向けた取組―に取り組む。

　具体的な内容として、地域やクラブの枠を越えた優秀な指導者の活用や広域的なスポーツ推進体制の構築、地域住民が気軽に活用できるスポーツ拠点の創出、多様なスポーツ活動を体験できるイベント・キャンプの開催などを想定している。

　採択されたのは北海道、岩手県、栃木県、大阪府の４道府県。本道においては地域のスポーツ活動に強みを持つ名寄市、鷹栖町、比布町で事業を実施する。３市町は近隣自治体で広域連携体制を構築し、運動部活動の地域移行に伴う指導者の確保などを含め、全ての子どもたちの多様なスポーツ環境の整備を目指す実証を行う。

　具体的な取組内容や実施スケジュール等を定める事業計画については今後スポーツ庁と調整して決定する。契約締結後、早ければ１１月にも事業に着手する予定となっている。

(国 2022-10-13付)