文科省 学校保健・学校安全表彰 岩西高・竹内氏ら6人 学校表彰は留萌市東光小に
(国 2022-10-14付)

 文部科学省は12日、4年度学校保健・学校安全表彰(文部科学大臣表彰)の被表彰者を決定した。学校保健関係では岩見沢西高校学校医の竹内守氏ら6人が受賞の栄に浴した。学校安全では全学年の防犯教室や安全マップを活用した授業実践など地域の安全教育を推進する留萌市立東光小学校(早坂康校長)が選ばれた。

 表彰は、学校保健および学校安全の普及と向上に尽力し、多大な成果を上げた個人、学校、団体を文科大臣が表彰し、学校保健・学校安全の振興に資することが目的。また、子どもの安全・安心な学校教育活動に貢献する優れた活動を行っている団体に学校安全ボランティア活動奨励賞を贈り、学校安全に資することをねらいとしている。

 本年度は学校保健関係で学校医、学校歯科医、学校薬剤師、校長、保健主事、養護教諭計154人と15校、学校安全関係で個人2人と16校29団体が受賞した。

 本年度の表彰式は11月10日、岩手県盛岡市で開催される4年度全国学校保健・安全研究大会で挙行する予定。

 道内受賞者・受賞団体の功績概要はつぎのとおり。=敬称略=

【学校保健】

▼学校医

▽竹内守(岩見沢西高)

昭和60年10月に岩見沢西高校の学校医に就任して以来、現在に至るまで36年余りにわたり、同校生徒の健康保持増進に努めている。

 平成10年10月には道学校保健会から功労表彰を受賞したほか、平成15年4月から6年間にわたり岩見沢市学校保健会会長を務め、学校保健関係団体と連携して情報交換を行うなど学校現場における諸問題の解決に尽力した。

▽富山知隆(旭川市大町小)

 昭和63年4月から現在まで通算34年にわたり、旭川市内小・中学校の学校医として児童生徒の定期健康診断はもとより保健に関する知識の普及や意識向上のため専門医の立場から指導助言を行うなど、児童生徒の健康の保持増進に献身的に尽力している。

 平成20年10月には道学校保健会から功労表彰を受賞し、現在もなお病院経営で多忙な中、旭川市内6校の学校医を兼務、1000人余りの児童生徒を担当するなど学校保健の充実・向上に多大に貢献している。

▼学校歯科医

▽伊藤雅博(江別市中央中)

 平成5年4月から現在に至るまで、江別市立中央中学校の学校歯科医として生徒の歯・口の健康づくりに重点を置いた効果的な学校歯科健康診断を実施している。

 うしょく、および歯周病の予防を中心に歯・口の健康づくりについて分かりやすい指導助言を行い、関係者から厚い信頼を得て生徒の健康保持増進に尽力するなど、開業医として地域歯科医療の発展向上に努める傍ら学校歯科医としての着実な活動は、江別市はもとより全道学校歯科医の模範となり、厚い信頼を得ている。

▽田中義博(音更町東士幌小)

 平成9年4月から現在に至るまで、音更町内小学校の学校歯科医として児童の口腔衛生活動に積極的に取り組み、児童の定期歯科健康診断において歯・口腔の疾病、異常の有無について検査する中、口腔内の状況を丁寧に説明し医療を受ける必要性を説くなど、児童の健康保持増進に尽力している。

 また「歯と口の健康週間」「いい歯の日」等において児童生徒の歯磨き指導等に積極的に参加し、口腔保健教育の具体的な指導を実践している。

▽田中裕明(札幌市厚別南中)

 昭和63年4月から現在に至るまで、札幌市立厚別南中学校の学校歯科医として生徒の歯および口腔を通して健康の保持増進のために尽力している。

 また学校保健の重要性を深く認識し、豊かな経験と高度な専門知識をもって、学校歯科医として生徒の健康診断はもとより保健指導、保健管理、歯科治療に尽力し、成長期の歯および口腔の健康増進の啓発と普及に努め、学校保健の向上および歯科教育の充実のため貢献している。

▼学校薬剤師

▽松本健春(帯広柏葉高)

 平成8年4月から現在に至るまでの間、帯広市内小・中・高校計10校の学校薬剤師を歴任し、児童生徒の健康管理、学校保健活動、学校安全点検に取り組み、学校環境衛生検査の推進、薬物乱用防止啓発や後進の学校薬剤師への指導助言に尽力している。

 また、道薬剤師会十勝支部においては理事を経て副会長、道薬剤師会においては理事・常務理事を経て副会長に就き、事業計画の立案はもとより児童生徒への指導教材の作成、各種研修事業への運営協力等、学校保健の推進や学校薬剤師の資質向上に傾注し、後進の専門技術の取得ならびに研鑚に努めている。

【学校安全】

▼学校

▽留萌市立東光小学校(早坂康校長)

 学校教育目標「健康で明るい子ども」の実現に向け、児童の危機管理意識の向上を目指し、警察等の関係機関の方を講師とした全学年での「防犯教室」、独自マニュアルに基づく「集団下校訓練」、子どもたちが主体的に参画する「安全マップ」を活用した授業実践、同一中学校区の学校安全推進中核教員や関係機関を対象とした「学校安全アドバイザーによる研修会」などを行うことによって地域の安全教育の推進に多大に貢献している。

(国 2022-10-14付)

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