経産省 未来のブカツビジョン 教育大など道内2事業者 移動手段やICT導入検証(国 2022-10-27付)
経済産業省による未来の教室実証事業「未来のブカツ」ビジョンの採択事業者として、道内から道教育大学岩見沢校と一般社団法人A―bank北海道が選ばれた。道教育大岩見沢校は市内中学校における部活動の拠点校化と生徒の移動手段や費用負担の実証に取り組む。A―bank北海道は浦幌町内中学校のサッカー部とバドミントン部でスポーツ指導者用のプラットフォームを導入。プロのアスリートによる指導とICTを組み合わせた指導体制の検証に着手する。
未来の教室実証事業は、新たな教育プログラムを開発して未来の学びの実現を目指す経産省の事業。一環として3年度から「未来のブカツ」ビジョン実証事業に取り組んでおり、部活動の地域移行を契機として中学生・高校生世代のスポーツ環境を再構築する事例創出を図ることを目的としている。
本年度は学校法人や民間企業など全国から10事業者を採択。このうち道教育大岩見沢校では、「地域部活動導入の拠点校化」「生徒の移動課題の検証」「マルチ部活動」に関する検証に取り組む予定。
具体的には、市内の中学校または大学を地域部活動の拠点として位置付け、特定の種目の部活動の集約化と拠点地への指導者の派遣によって教員の負担軽減へとつなげる。
部活動の拠点校化に伴う移動手段の課題を検証するため、参加する生徒に対し移動手段を措置する実験に取り組む。送迎バスやタクシーなど、安全・安心で持続的・効率的な移動手段を提供し、必要となる費用や移動時間などを検証する。
さらに、スポーツに触れる機会を幅広く提供するため特定種目の部活動のみならず、やりたいスポーツをやりたいときにできる「マルチ部活動」の開始を計画。今後連携する岩見沢市教委との調整を進める。
A―bank北海道では、浦幌町において部活動地域移行の受け皿モデルの創出に向けた実証を計画している。町内中学校のサッカー部とバドミントン部を対象に、道内で活躍するアスリートを指導者として派遣するほか、NECがプロスポーツ用に開発したスポーツプラットフォーム「メソッドベース」を導入する。
同ツールは、スポーツ競技のプロのコーチやトレーナーが有する育成メソッドのほか、トレーニングの計画の作成・実行・評価・分析を行うことができるデジタルコンテンツ。
指導者間での指導方法や情報の共有、トレーニングやゲーム履歴の蓄積・分析などに活用できる。
サッカーやラグビーなどプロスポーツで導入されており、教員の業務改善に資するよう学校向けに改良。11月中の導入開始を目指し準備を進めている。
(国 2022-10-27付)
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