文科省　高校情報科の免外等教員　６年度　全員が免許取得　道内では５年度解消の見通し

（国 2022-11-10付）

　文部科学省は高校情報科担当教員の４年度配置状況を公表した。臨時免許状または免許外教科担任の教員は高校情報科担当教員全体の１６％となる７９６人。指導体制の改善によって５年度に８０人、６年度に０人まで解消する見通しを示した。札幌市を含む道内では５年度に解消する予定を示している。

　本年度から高校の情報科では、指導内容をより充実させた共通必履修科目「情報I」が開設。７年度大学入学共通テストから出題されるなど、情報教育の中核となる情報科の専門性の向上が急務となっている。

　文科省の発表によると４年度の高校情報科担当教員は全国で４７５６人。このうち臨時免許状または免許外教科担任の教員数は７９６人となった。札幌市を除く道内では免許外教科担任が３９人、札幌市では免許外教科担任が１人。

　一方で、情報の免許状を保有しているものの、情報科を担当していない教員は全国で６０８８人いることが分かった。

　文科省は「情報科担当教員の計画的な採用」「情報を指導していない免許状保有者の配置」「特別免許状の交付」「情報の免許状の取得奨励」などの抜本改善を進める予定で、５年度に８０人、６年度に０人まで解消する見通しを示した。

　文科省は高校情報科に関する特設ページで教員研修の教材や実践事例集を公開している。７日からは生徒が視聴できる「情報Ｉ」の解説動画の配信を開始。順次コンテンツを拡大する予定としている。

(国 2022-11-10付)