道内普通教室の冷房設置率 小・中16% 20市町村100% 幼稚園48%に倍増 文科省(国 2022-09-30付)
文部科学省は公立学校施設の空調(冷房)設備の設置状況(9月1日現在)を公表した。道内小・中学校における普通教室の冷房設置率は16・5%となり、2年度の4・3%から大きく上昇。砂川市や中富良野町など3市14町3村では100%となっている。幼稚園の保育室における冷房設置率は48・3%で2倍以上に上昇した。
全国の公立学校(幼稚園、小学校、中学校、義務教育学校、高校、特別支援学校)を対象に普通教室、特別教室、体育館等の空調(冷房)設備設置状況を調査したもの。調査時点は9月1日現在。
道内公立小・中学校における普通教室の全保有室数は1万7463室。このうち空調(冷房)設備を設置しているのは2876室で、設置率は16・5%(全国平均95・7%)となった。
特別教室は7・5%(同61・4%)、体育館等は2・3%(同11・9%)でいずれも上昇。体育館では災害時の調達協定等によって緊急時に外部から空調(冷房)設備を確保可能としている室数を含めると対応状況は7・1%となった。
高校の普通教室では0・7%、特別支援学校では6・5%といずれも上昇している。
文科省は公立学校における空調設置整備に要する経費の3分の1を国庫補助しており、今後も各地方公共団体からの相談に対応しながら財政面を含む支援を継続するとしている。
小・中学校の普通教室で冷房設置率が100%となった市町村はつぎのとおり。
▽空知=赤平市、砂川市、歌志内市、南幌町、上砂川町、月形町、雨竜町
▽石狩=新篠津村
▽後志=島牧村、寿都町、赤井川村
▽檜山=上ノ国町
▽上川=中富良野町、中川町、
▽オホーツク=津別町、清里町、小清水町
▽十勝=新得町、清水町、池田町
(国 2022-09-30付)
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