道教委が高校生防災カフェ　ネットワークの輪広げ　１３０人が減災等取組共有

（道・道教委 2022-10-04付）

　道教委は９月２７日と２９日、高校生自ら防災をテーマにオンラインで議論する「北海道高校生防災カフェ」を開催した。道内の高校生約１３０人が参加し、身近にできる防災・減災の取組を共有。高校生間の防災ネットワークを広げた。

　高校生防災カフェは３年度から開始。安全で安心な社会づくりに貢献できる資質・能力の育成を目指し、高校生が防災・減災について主体的に考え、交流することを目的としている。

　本年度は、道内の高校生が防災・減災に提言を行う北海道高校生防災サミット（１１月１８日、オンライン開催）に向けた事前学習と交流の場として、高校生が防災・減災について主体的に考え、交流する場とした。

　２日間で道内の高校３４校から約１３０人がオンラインで参加した。

　はじめに、高校生防災サミットをテーマに交流。前年度のサミット参加者が提言内容やサミットに向けた活動を紹介した。

　浦河高校の生徒は、関係機関と連携して実施している１日防災学校の取組を発表し、地域防災マスターの資格を登録し、高齢者施設、幼稚園、小学校で防災活動を行っていることを伝えた。

　つぎに防災・減災の取組や高校生防災ネットワークの構築について交流。行動することの重要性や大切さを話し合った。日ごろから災害を意識して準備すること、行動することの大切さとともに、高校生間でネットワークを構築する重要性を確認した。

　最後に、道教育大学釧路校の境智洋教授が助言。防災を目的とせずに手段として考えることで対応の幅が広がるとし「皆さんの活動が多くの人の心に響き、行動につながる活動になってほしい」と締めくくった。

(道・道教委 2022-10-04付)