道警 3年検挙・補導非行少年 微増も9年前の4割に 不良行為少年は1900人減
(道・道教委 2022-10-05付)

 3年に道内で検挙・補導された非行少年の人数は、前年比19人(2・0%)増の986人だったことが道警のまとめで分かった。平成24年を100とした指数は40・6と、ほぼ4割にまで減少した。内訳は刑法犯が8人増の823人、特別法犯が13人増の162人、虞犯少年が2人減の1人。不良行為少年の補導人員は9217人で、前年に比べ1965人減少した。

 本道の非行少年総数は、平成24年の2430人から減少。令和3年は9年ぶりに若干前年を上回ったが、平成24年当時の約4割にまで減少している。

▼刑法犯の検挙・補導

 総数は8人増の823人。罪種別では、窃盗犯が465人で56・5%を占める(前年度からは72人減少)。

 手口別では、万引が329人(70・8%)、自転車盗が58人(12・5%)など。学職別では、小学生が140人(30・1%)、高校生が123人(26・5%)、中学生が106人(22・8%)。このうち触法少年(14歳未満)は196人で42・2%となっている。

 窃盗のつぎに多いのは粗暴犯で156人、風俗犯が43人、知能犯が22人など。粗暴犯は49人、風俗犯は20人それぞれ増加した。

 粗暴犯は罪種別では暴行が44・9%、傷害が48・7%と、この2つでほとんどを占める。学識別では有職少年と高校生が共に23・1%、小学生が21・8%、中学生が20・5%など。

 刑法犯で検挙・補導した少年の非行場所は「デパート・スーパー等」が345人(41・9%)、「住宅」が120人(14・6%)、「駐車(輪)場」が85人(10・3%)、「学校」が59人(7・2%)。

 動機・原因は「対象物自体の所有・消費目的」が438人(53・2%)、「憤怒」が141人(17・1%)、「遊び・好奇心・スリル」が54人(6・6%)となっている。

 措置状況は、書類送致が473人、身柄付送致が51人。触法少年の措置状況は、警察限りが219人、児童相談所等通告が75人、児童相談所送致が5人。

 少年の再犯率は26・0%で2・9ポイントの減。

▼特別法犯の検挙・補導

 総数は13人増の162人。法令別では、児童買春・児童ポルノ禁止法違反が40人で最も多く、青少年健全育成条例違反が23人、大麻取締法違反が21人となっている。

 覚醒剤取締法違反で検挙・補導した少年は4人で前年に比べ3人増加。大麻取締法違反は21人で、13人減少した。

 学職別では、有識少年が12人(48・0%)、無職少年が9人(36・0%)など。

▼虞犯少年の状況

 虞犯少年は無職少年1人で前年に比べ2人減少した。

▼不良行為少年の状況

 「非行少年」には該当しないが、飲酒、喫煙、深夜徘徊などの不良行為を行う不良行為少年は9217人で、1965人(17・6%)減少。行為別では「喫煙」が3310人(35・9%)、「深夜徘徊」が2944人(31・9%)。

 学職別では、高校生が3975人(43・1%)、有職少年が1748人(19・0%)、中学生が1134人(12・3%)などとなっている。

(道・道教委 2022-10-05付)

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