３定道議会予算特別委員会（9月30日）　ＳＮＳ活用など　補正予算で提案　夜間・休日対応も　若年妊婦への支援

（道議会 2022-10-05付）

　若年妊婦等への支援について質疑が行われた。

　手塚子ども子育て支援課自立支援担当課長は、予期せぬ妊娠などに対応する「妊娠ＳＯＳ」について「相談窓口が全国各地で設置されており、道内では道立保健所のほか、市役所や役場保健センター、産婦人科などの民間の医療機関等でも相談対応を行っている」との考えを示した。

　「社会福祉法人麦の子会のにんしんＳＯＳさっぽろでは、昨年６月に開設し電話、メール、ラインなどで２４時間３６５日相談受付を行っており、３月末までに５３４件、本年度は８月までに４１６件の相談があったと伺っている」などと説明。

　こうした相談対応以外にも「住居の確保が困難な妊産婦へ居住スペースを提供し、必要な研修を受けた助産師やソーシャルワーカーが出産や産後の生活に向けた自立支援等を行っている」などと述べた。

　鈴木少子高齢化対策監は今後の取組について「育児に困難が予想される特定妊婦を的確に把握し、早い段階から関係機関が連携して支援を行うことは、母子の健康の維持に加え、児童虐待を未然に防止するためにも大変重要」との認識を示し「道としては、特定妊婦の的確な把握や支援に努めるとともに、今定例会の補正予算にＳＮＳの活用や夜間・休日に対応可能な相談体制を整備する事業を提案しているところであり、相談機能の一層の充実を図りながら、市町村、民間機関などとも連携を強化し、地域ぐるみで特定妊婦を支える体制の整備を進めていく」との考えを示した。

　中野渡志穂委員（公明党）の質問に対する答弁。

(道議会 2022-10-05付)