３定道議会予算特別委員会（１０月４日）　先行事例収集し支援充実を検討　生理の貧困対策

（道議会 2022-10-07付）

　家庭の経済的な理由で生理用品が購入できないなどの「生理の貧困」対策について質疑が行われた。

　今村健康・体育課長は、本道における対応を検討するため、先行してトイレに生理用品を設置している道立学校の訪問を通し、入手方法や設置の際の工夫、月平均の補充枚数などを聴取しているとし、「全ての都府県に取組状況に関する調査を行い、保健室以外の生理用品の設置場所や設置方法、今後の取組予定などを把握するとともに先進県の担当者から具体的な取組内容を聴取するなど分析を進めている」と答弁。

　唐川学校教育監は「児童生徒の中には家庭の経済的な理由等で生理用品が購入できなかったり、急きょ生理用品が必要になるような状況にありながらも保健室に申し出ることをためらったりするケースもあるものと承知しており、こうした状況は児童生徒の心身に影響を与えるものと認識している」と表明。

　「各学校において児童生徒に対する情報共有をはじめ学級担任やスクールカウンセラーによる組織的な支援の充実を図るとともに、道立学校における先行実施の状況、都道府県の事例や市町村の取組状況を踏まえながら、市町村教育委員会や校長会、養護教諭で構成する団体、保健福祉部局等と取組の在り方について協議を深めていく」と述べた。

　真下委員の質問に対する答弁。

(道議会 2022-10-07付)