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道教委　全国学力調査報告書　檜山４教科で全国以上　端末利用拡大も持ち帰りに差
（道・道教委 2022-11-02付）

管内別平均正答率の状況（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は１日、『令和４年度全国学力・学習状況調査北海道版結果報告書』を公表した。道内の全１７９市町村分で、平均正答率が全国平均を上回った市町村数は小学校の理科と中学校の国語で４割以上となった。管内別では檜山が小学校の全教科と中学校の国語、石狩が中学校の全教科、上川が小学校の国語・理科と中学校の国語で全国以上。授業の様々な場面で端末の活用が進む一方、技術的な支援体制や端末の持ち帰りの状況は全国を下回っていることが分かった。

　報告書は、全国学力・学習状況調査結果における全道・管内の状況を分析して改善の方向性を示すとともに、教育委員会や学校の参考となるよう学力向上に向けた特色のある取組事例ををまとめたもの。調査結果に関しては児童生徒が身に付けるべき学力の特定の一部分であること、教育活動の一側面に過ぎないことに留意する必要があるとしている。

　本年度は新たに、①元国立教育政策研究所学力調査官による分析と授業改善の方策②中学校第３学年の生徒が小学校第６学年だったときの経年変化③道立高校入学者選抜で課題のあった問題や中学校と高校の授業実践例④各教科で全国平均を上回った市町村数の推移―を掲載している。

　各教科の平均正答率と質問紙調査をクロス分析したところ、「主体的・対話的な学びに取り組んでいる学校」「近隣小・中学校間で教育課程の接続など連携した取組を行っている学校」「端末を家庭に持ち帰って利用している学校」ほど各教科の平均正答率が高い。

　ＩＣＴを活用した道内の学習状況をみると、調べ学習、発表、児童生徒のやりとりなど様々な項目で全国平均を上回る結果となった。

　しかし、「十分な知識をもつ専門スタッフなど技術的なサポート体制」「端末の持ち帰り」「教職員と家庭との連絡」に関しては全国平均を下回っている。

　平均正答率が全国平均を上回った管内は小学校の国語が檜山・上川の２管内、算数が檜山のみ、理科が檜山・上川・釧路の３管内。中学校では国語が石狩・檜山・上川・十勝の４管内、数学が石狩のみ、理科が石狩・十勝の２管内。

　平均正答率が全国平均を上回った市町村数は、小学校の国語が６３市町村、算数が５２市町村、理科が８４市町村。中学校は国語が８２市町村、数学が４７市町村、理科が７３市町村となっている。