道教委・道高Ｐ連が道建協に要請　新規高卒者雇用促進を　土木科の充実発展に期待

（道・道教委 2022-10-31付）

山城課長（左）が渡部常務理事に要請書を手渡した

　道教委と道高校ＰＴＡ連合会（村井為敦会長）は２７日、北海道建設業協会に新規高校卒業予定者の雇用促進および就業体験活動推進事業に関する協力を要請した。道建設業協会の渡部明雄常務理事は「業界として協力したい」と快諾するとともに、人数が減り続けている土木科の充実・発展を期待した。

　新規高卒予定者の希望に合った求人を確保し、生徒が企業への理解を深めた上で就業できるよう、２６、２７日と１１月２日の３日間にわたり、道建設業協会や道商工会連合会など経済６団体に対し協力を要請。併せて、各高校が行う就業体験活動の充実について要請するもの。

　２７日は、道教委から山城宏一高校教育課長ら２人が道建設業協会を訪問。渡部常務理事ら３人が応対した。

　山城高校教育課長が渡部常務理事に要請書を手渡し、会員企業への雇用促進の働きかけや、面接や試験の日程等における柔軟な対応、就業体験活動の受け入れ体制充実などについて一層の配慮を求めた。

　渡部常務理事は「こちらも人を増やしたいところであり、業界として協力したい」と快諾。

　その上で「近年は土木科の生徒が非常に少なく、土木科を充実・発展させてほしい」と期待。「学生や保護者は昔のイメージで、実際の仕事を知らないで敬遠している。ＩＣＴを使った最新技術や、ダムなどの大型プロジェクトを扱っていることをもっと周知していきたい」と理解啓発を進めていく考えを示した。

(道・道教委 2022-10-31付)