札幌市教委　休日部活動の地域移行　市立２高２部活で試行　２事業者の協力で今月から

（札幌市 2022-11-15付）

　札幌市教委は、本年度から札幌市立高校において休日部活動の地域移行を試行実施する。生徒の多様なニーズに対応するために、外部の教育資源を活用し、学校部活動の負担軽減に向けて取組を推進。㈱ＦＯＲＨ ＢＯＤＹ ＰＥＲＦＯＲＭＡＮＣＥとＡ―ｂａｎｋ北海道の２事業者の協力のもと、今月から市立高校２校・２部活動で試行的に実施している。市教委では、この取組が各校の魅力化・特色化につながるよう期待している。

　文部科学省は、５年度から休日の学校部活動を地域主体による地域部活動へと段階的に移行することを検討している。

　スポーツ庁が設置した「運動部活動の地域移行に関する検討会議」では、地域の持続可能で多様なスポーツ環境を一体的に整備し、子どもたちの多様な体験機会を確保すること等を目指した改革の方向性として、中学校等における部活動を対象に７年度末をめどに休日の運動部活動から段階的に地域移行していく提言が示された。

　提言は、中学校における内容が中心となっているが、高校も学校の実情に応じて運動部活動の改善に取り組むよう求められている。

　これらを受け、昨年市教委は、市内の中学校５校・５部活動で休日の部活動の地域移行を試行的に実施した。　

　ことしは、平成２９年３月に策定した札幌市立高校教育改革実行プランに基づき、市立高校２校で試行実施。「生徒の個性や能力を伸ばす質の高い教育の充実」「社会に開かれた教育活動の推進」「学校の取組を支える仕組みの構築」を目指して取組を進める。

　実施事業者は、ＦＯＲＨ　ＢＯＤＹ　ＰＥＲＦＯＲＭＡＮＣＥとＡ―ｂａｎｋ北海道。１１月から既に両事業者から外部指導者を招き、各校の生徒たちに対して指導を行っている。

　外部資源の活用による部活動のモデル事業として、生徒に費用の持ち出しはない形で行うこととしている。

　市教委では同事業について「高校教育改革実行プランに基づいて各校の魅力化・特色化につながるよう取り組んでいく」としている。

(札幌市 2022-11-15付)