３年ぶり幼保小なかよしキャンプ　公園で外遊び楽しいね　異学年交流へ札幌市教委

（札幌市 2022-12-02付）

幼保小連携なかよしキャンプ

　札幌市教委は、幼保小連携秋季なかよしキャンプを３年ぶりに開催。盛況のうちに終了した。今回から小学生の参加対象を全学年に拡大し、年長児～小学生計３１人が参加。市内の川下公園を会場に、だるまさんが転んだなど外で楽しめる遊びを展開し、異学年交流の充実を図った。

　事業は平成２６年度から実施しているもの。新型コロナウイルス感染症の影響で２、３年度を中止していたため、３年ぶりの開催となった。

　これまで年長児と小学校５年生を対象としていたが、異学年交流の充実を図るため今回から年長児と小学校全学年に拡大した。また、身近な環境でできる自然体験や遊びの提供を目指し、会場を川下公園に変更した。

　「みんなで仲良く公園で外あそび」をテーマに、１０月上旬に２日間日程で実施。年長児１３人、小学校低学年１１人、高学年７人が参加し、様々な遊びを通して交流した。

　初日は高学年のみ参加し、２日目に年長児や低学年と行う外遊びの内容を考えた。児童たちは、どうすれば年長児や低学年の児童と一緒に楽しめるか、悩みながら互いに意見を出し合い内容やルールを決めていった。

　２日目は、年長児と低学年が加わり、だるまさんが転んだ、しっぽ取り、なかよし公園脱出大作戦など広大な自然環境をいっぱいに使った遊びを楽しんだ。

　市教委は、今回の活動を通して高学年については「企画から実際の遊びまで連続したプログラムとすることで、２日間という短い時間の中でも責任感やリーダーシップ等を身に付ける機会にできた」と成果を示した。

　年長児・低学年については「いつもと異なる環境で初めて出会う子どもたちと活動することによって、協調性やコミュニケーション力を身に付ける機会になった」と成長を実感している。

　終了後のアンケートをみると、参加した子ども全員が、今後機会があれば「ぜひ参加したい」「どちらかと言えば参加したい」のいずれかに回答。「たくさん動いて疲れたけれど楽しかった」「お兄さんやお姉さんと遊ぶ機会がなかったので新鮮で楽しかった」など充実度の高さが感じられる感想が寄せられた。

　来年２月ころ、冬季も実施する予定。

(札幌市 2022-12-02付)