２感染症同時流行想定し対策通知　コロナ基準に判断を　札幌市教委　学級閉鎖等で

（札幌市 2022-12-02付）

　札幌市教委は、各園長・学校長宛てに「新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザの同時流行を見据えた今後の感染対策等」に関する通知を発出した。同時流行時の学級閉鎖等の判断に当たって、より厳しい新型コロナウイルス感染症の基準によって判断することなどを示している。

　今冬は、新型コロナウイルスの感染状況が夏を上回るとともに、季節性インフルエンザとの同時流行が懸念されている。

　市は過日、今冬に新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザが同時流行した場合における発熱患者数の試算を公表。これによると、１日当たり最大で約１万１０００人が発熱するとした。うち小学生以下の子どもは２７００人と想定。過去の新型コロナウイルス感染症による感染者数を大きく上回るとの見通しを示していた。

　特にインフルエンザについては、子どもが流行の主体であると念頭において対策に取り組む必要がある。このため、引き続き、学校における感染拡大防止と学校教育活動継続の両立に向けて、必要な対策に取り組んでもらおうと留意事項を通知した。

　同時流行時の学級閉鎖等については、新型コロナウイルス感染症と季節性インフルエンザで判断基準が異なるため、より厳しい新型コロナウイルス感染症の基準によって判断することを示している。

　医療の逼迫を回避するため、医療機関等が発行する検査結果や治癒の証明書を求めることのないよう要請。家庭の判断で適切に医療機関を受診できるよう配慮を求めている。

　また、今後の同時流行を見据え、市における教育活動のガイドラインなどをもとに基本的な感染対策を推進していく重要性を明記。効果的に換気を進めるため、ＣＯ２センサー、サーキュレーター、ＨＥＰＡフィルター付き空気清浄機などの導入の検討も呼びかけている。

(札幌市 2022-12-02付)