札幌新川西中校区　子育て講演会　乳幼児から親の愛情を　教育評論家・金子氏招き

（札幌市 2023-01-24付）

　札幌市立新川小学校（割石隆浩校長）、新光小学校（堀口基一校長）、新川西中学校（渡部浩士校長）、市立札幌新川高校（矢田春義校長）で構成する新川西中学校区主催の子育て講演会が１１日、新川西中で開かれた＝写真＝。パーソナリティ・教育評論家の金子耕弐氏が「地域で育てる子どもたち」と題して講演。子育てに最も必要なこととして「愛情」を挙げ、乳幼児から親の愛情をたくさん注いであげる大切さを強調した。

　子育て講演会は、新川西中学校区小中高教育連携事業の一環で実施。各校保護者、教職員、地域住民ら約５０人が参加した。

　金子氏は冒頭、子育てに一番必要なこととして「愛情」を挙げ、子どもにたくさんの愛情を注ぐことの大切さを指摘。「子どもに愛情をあふれるくらいたくさん注ぐと、その子どももあふれた分、他人に愛情を与える人になる。その結果、世の中にも貢献するような大人になっていく」と説いた。

　また「親と子は人生経験がまるで違う。親は人生の先輩として正しいことや人生において、役立つことを教えるなど子どもの教えを導く責任がある」と強調した。

　一方で、愛を受けないで育った子は、愛情の代わりに怒りがたまっていき、やがてそれをぶちまけてしまう」とし、愛を与えられなかった子どもが罪を犯している事例を紹介し「子育ては世界平和にも直結する」と持論を展開。「乳幼児から子どもに愛情をたくさん注いであげることが子どもの将来の幸せに直結する」と説いた。

　講演後には、フリートークとして「地域の大人たちがどのように気持ちをそろえて子育てできるか」「地域で育てる子ども像」「子どもたちのために地域でできる取組」などをテーマに意見を交わした。

(札幌市 2023-01-24付)